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溢れました第七話の続きです。not本編

…えっと、第七話って私の話の中(設定は含めない)と比べると長い方だったんですよ。で、調子に乗ってやたらと書いてたのでだいぶ長くなってて、割愛した部分があるんですよ。それをちょっと気まぐれで膨らませたら思ったものの二倍くらい長くなりました。ので、せっかくなので投稿させていただきます。

タイトル通り本編じゃないです。第七話の後の話になりますね。まあ気を抜いて読んでくださると嬉しいです。


 やわらかな笑いが残るリビングで、そうだ、と思い出したように東雲様が床に置いていたお盆を持ち上げた。

「和奏、お湯だよ。うどんも食べるかい」

ほかほかと湯気の立つ丼とピンク色の小さなコップの置かれたお盆を膝の上に乗せ、微笑んでいる。

 コップを受け取ってこくこくと飲み出す和奏様に倣い、僕も丼と箸を受け取った。

「熱いから気をつけてね」

東雲様がひょいっと僕の上から和奏様を抱き上げ、安全に食べられるようにしてくれる。僕は小さく会釈をして、丼を左手で支えた。

 熱い。最近は熱いものが食べられていたけれど、やはり少し驚いて、そして嬉しくなる。

 息を吹きかけて少し冷まし、それから口に含む。柔らかなうどんはふわふわしていて、優しい味だった。

 はふはふと食べていると、視線を感じる。

「わかなも食べる」

「夕飯に食べたやつだよ?」

「食べるの!」

…五秒くらいの戦いの末、結局東雲様が折れた。

 僕が食べているやつだけれど、いいのだろうか。こぼれないように膝で安定させて、手を動かして聞いてみる。伝わるだろうかと少し不安だったけれど、わかったみたいだ。

「いーの!」

和奏様にそう言われて、東雲様が確認するように目を見てくる。

 頷くと、苦笑して台所の方に歩いていった。すぐに小さな器と箸を持って帰ってくる。

「済まないね、まさか食べたがるとは思わなくて。本当にもらってもいいかい」

謝られる必要はないと思うんだけど…。そう思いながらももう一度頷くと、ありがとうと言って一口分のうどんと一切れのかまぼこが器に盛り付けられる。つゆも少し入ったそれを、和奏様が受け取った。

「わ、ありがとー!とおさん、はるねぇちゃん!」

全て東雲様のおかげなんだけれど、でもそう言ってもらえると胸が温かくなる。

「わぁい、おそろいだ」

ぴとっと僕にくっつき、和奏様が器用に箸を使って食べた。もぐもぐとほっぺたを膨らませて飲み込んだあと、少し頬を染めて笑う。

「いっしょ、おいしいね」

 一緒。

 その言葉が、なぜかとても特別に聞こえた。ううん、本当に特別なんだ。

 頷いて、僕ももう一口食べる。

 柔らかくてあったかくて。今までで一番、おいしいと思った。

…結論、うどん食べただけでした。

なんでこれにこんな文字数をかけたんだろうと思いますね。そして書いてる途中でめちゃお腹空きましたね。

あ、ちなみにうどん食べてるのは作者の好みです。うどんであることになんの意味もないですね。あったかい夜食で夕飯にもなってそうでおいしいやつって考えた結果うどんになっただけです。おいしいですよね、うどん。


このうどん食べるだけの話とたいした内容のない後書きまで読んでくださってありがとうございました。

また明日、お会いしましょう!

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