マッチポンプ 資本主義…忍耐を奪われた空の上で
『マッチポンプ資本主義 ― 忍耐を奪われた空の上で』
フランスでは、
機内で暴れる乗客が
この数年で急増しているらしい…
4年前には年間1,050件だったトラブルが、
今では1,781件。
原因は「コロナ以降、人々の忍耐力がなくなったから」
――そう報道では言うけれど、
本当の理由は、もっと深い。
その場にはいつも、
スマホをかざして動画を撮る乗客がいる。
怒りの瞬間を“炎上”させ、
再生数と広告収入を生み出す。
怒りは、
いつの間にかビジネスの燃料になった。
客室乗務員たちは、
元警察官の指導のもとで
暴れる乗客を拘束する訓練を受けている。
手錠、ベルト、鎮圧の声かけ――
空の上は、もはや“現場”だ。
だが、もっと恐ろしいのは、
その光景をスマホで一斉に撮る人々の姿。
助けもせず、
ただレンズを向ける群衆。
「いいね」と再生回数のために…
これこそが「炎上資本主義」。
誰かが火をつけ、
誰かがその火を撮り、
誰かがその火で儲ける。
地上でも、同じ構造が広がっている。
「スクショを撮るだけで報酬」――
そんな言葉に誘われ、
LINEやTikTok経由で
個人情報を抜き取るスマホ副業詐欺。
“被害者の怒り”さえ、
広告の素材にされている。
「楽して稼げる」も、
「我慢できない」も、
ぜんぶ仕組まれた燃料供給システムの中…
そして、その構造を煽るニュースが、
また次の炎を呼び込んでいく…
今、人々が奪われたのは忍耐ではなく、
冷静に見る目なのかもしれない。
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『マナーより 再生数が モラルです』
炎上資本主義と
スマホ副業詐欺――
この二つの交差点に、
私たちは今日も立っています。
ニュースを見ながら、
心のどこかで笑っていませんか?
「こんな話、
今始まったばかり…
でも気づいたときには、
もう私も
“撮る側”になっているのかもしれない。」




