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第35話 地上へ

(じゃあ行くとしますか!)


 俺はダンジョン・コアの広間に集まった皆と共に、地上への出口を開通させるべく第一階層に向かうことにした。

 一応記念すべき日ということで、アムが入っているコアも一緒に運んでいくことになった。

 例によってコアは直接操作スキルで動かすことはできないので、以前と同じように石材で造った箱に入れて移動させなければならない。


(でも本当に大丈夫か? 俺、地上がどうなってるとか全然知らないんだけど)


「あはは、そんなに心配しなくて平気だよ☆ いざとなったら皆もいるんだし!」


 アムはそう言うが、未知の危険があるかもしれないから用心はしておいた方がいいな。

 コアが破壊されたら元も子もないわけだし。


 念のため戦闘用の義体は倉庫のストックに入れておこう。


(アスラ、何かあった時は頼めるかな? アムを深層まで戻す時間を稼ぐだけでいいから)


「……心得た。まぁ我もその心配は無いと思うがな」


 アムとアスラはああ言ってるけど、俺は少しだけ嫌な予感がしていた。

 ただこれは地上への出口を開通させるという新たな局面を迎え、俺が必要以上に神経質になっているだけかもしれない。

 でも何かこうピリピリした不快感があるのは確かだ。


 まぁ気にしていても仕方ない。

 ダンジョンをダンジョンたらしめるには、地上との道を繋ぐ以外にないのだから。


 その為にここまでやってきたんだ。




 ダンジョン第一階層・迷わずの石庭(せきてい)――。

 ここはセオリー通り、魔物も低レベルでトラップやギミックなどもほとんどない迷路だけのシンプルな作りになっている。

 入手できるアイテムも薬草類や粗雑な武具のみで、初級冒険者たちの練習場というコンセプトとして構築したものだ。


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