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実家と夢

11

実家には3日間滞在した

式が現れないものだから、ただ弟と遊びに出かけて、ただ楽しく時間を過ごした

一応実家の氏神さまには弟と一緒に参拝をしたが、ひどくしんとしていて、神さまも式もいないのが当たり前のような心地がした


ポーター(弟は式をそう呼ぶ)は、いてもいなくてもあんまり変わらないねと弟は言った

些細な用事ばかりだったから気にしないでしてきたけど、無いなら無いで別にいいやと

自分もこのまま見えなけば、部屋から家紋を外してしまってもいいかもしれないと思った


兄は普通の人がいいみたいだけど、見えてても見えてなくても何も変わらないのに、と弟は不思議そうな顔をした

確かに外から見れば、自分も弟も以前と何も変わりはないだろう


12

夢を見たのは、滞在の最終日だ

親が迎えに来て、その車で親戚の家まで行った

お盆なのかお正月なのか、たくさんの親戚が集まって、親戚の家なのにホテルのパーティー会場のようにきらびやかだった

まるで社交界のように、顔も見えない人々が着飾ってお酒を手に笑いあっている


かと思えば、記憶にある集まりのようにお盆にお菓子が乗せてあったりもする

着替えは親が適当に詰めてくれたらしい

それを確認しようと荷物を持って、用意された2階の客室へ行こうと思った

階段に足をかけると、バランスを崩して落ちそうになる

調理をしていたおじさんが気付いて振り返る

そのときにはバランスを取り戻して、大丈夫と笑っていた


台所では、ひそひそと話し声がした

あの子が長男だから、とか

まさかそっちに行くとは思っていなかった、とか

そんな言葉が漏れ聞こえてくる


2階について荷物を確認する

けれど、中はほとんど空っぽで着替えという着替えも入っていなかった

お菓子が入っていたので、2階にもあった菓子盆にお菓子を入れておく

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