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異変

9

更にしばらくして、最後に式を見てからひと月くらいだろうか

弟から、兄が変だというメールが届いた

いつも変だと返すと、兄にだけポーター(弟は式をそう呼ぶ)が見えてるようだという


弟は結界を外していたから、兄も見えなくなったのだなと思っていたらしい

それが急にまた、部屋で何か喚いていて、それがどうやら何か見えているようだと

弟は嫌な気がしないから、ポーターだと思うと送ってきていた

それは丁度お盆も近い時期だったから、分かった来月帰ると約束した


さすがに親も心配しているようで、もしかしたら、兄から何かを話してくれるかもしれないと思った

特に仲がいいわけではないが、兄からは普通のお手本とされているような気がしていた


10

お盆に帰ると、親はいつものように歓迎してくれた

親は兄がおかしい、なんてことは一切口にしないが弟を見ると、やれやれというように肩を竦めた


兄は部屋に閉じこもっているので、隣にある弟の部屋で様子を伺いながら話を聞いた

弟はいつものおかしさが、2割増しになったくらいだと説明した

メールが来て1週間くらいだが、まだ落ち着いてはいないらしい

そして式も見えていないと

弟は、今まで肩代わりしていた分が一気にいったんじゃないかと笑った


まぁ確かに、これまで式を無視し続けていたのだから、何か起こってもおかしくないのかもしれない

ただ家紋のない家なんてたくさんあるし、式の見えないことの方が普通なのだろうから、褒美はあっても罰はないような気もした

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