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いつかは旦那様

お嬢様と王子様。

 そのひとは、首を傾げたイザベルを見つめて眉を下げた。骨ばった指が頬を滑る。耳元に落ちたのは、掠れた声――

 いつもイザベルを待ってくれる王子様のおねだりに思わず三度瞬いた。

「ロー様」

 おずおずと彼の名を呼ぶ。そのひとはイザベルに顔を寄せながら、眩しそうに微笑んだ。蕩けそうなくらいやわらかく滲む青空の瞳に自分だけが閉じ込められている。


「……君だけのお兄様も心地よいけれど、君が僕をお兄様から開放してくれる日が待ち遠しいな」


 頬にかかる髪を耳にかけ直してくれながらやんわりと紡がれた声に、イザベルは何も答えられなかった。そのひとの胸に火照った顔を寄せて、袖をきゅうと掴むことしかできなかった。

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