表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/81

あいつこそが王子様

おうじさまvs.おうじさま

おそろしいこ。

 次兄は相好を崩し、末弟の銀髪を撫で回した。くすぐったくてヘンリーは目を細める。が、兄は急にその手を止め、彼と同じ色合いの青い瞳を大きく瞬かせた。金色の眉で深い影を刻み、ヘンリーの顔を覗き込んでくる。

「ときにヘンリー・ロー。お前がタイニー・ベル嬢に贈ったのは、あの猫型自鳴琴?」

「そうですよ。昔、叔父上にいただいた銀毛に青い目のあの子です。タイニー・ベルの相棒のぬいぐるみにそっくりでしたから」

 手渡した瞬間のイザベルの愛らしい笑顔を思い出し、つい頬が緩む。しかし、返事はない。怪訝に思って次兄を見上げると、何故か両手で美しい顔を覆って天井を仰いでいる。

「無自覚に自分の色を贈るとは。王子様か?」

 兄はよくわからないことを震え声で呟いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ