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宣言と誓い
おとうさまとおじょうさま。
めろめろぱんち再び。
家令の話に集中していたら、足に軽く衝撃が走った。あまりの勢いに少々ぐらつく。
見下ろせば、娘がころりと尻餅をついていた。こちらの足にぶつかった衝撃に耐えられなかったようだ。
「イザベル、室内で走っては危ないよ」
視線を合わせようと膝を曲げ、顔を覗き込む。瞬きを三度繰り返している娘には怪我がないようだ。イザベルはごめんなさいと眉を下げ、ぎゅうとしがみついてきた。
「おとうさまは、わたしが大きくなっても、ずーっと、ずーっとおにいさまとわたしだけのおとうさまですからね!」
情熱たっぷりの宣言に目頭が熱くなる。やはり嫁に出すのは止そうと心に固く誓う。
「……旦那様、顔に全て出ていらっしゃいます」
「……また悪巧みしてる」
家令と息子が何やら言っているが全力で無視し、娘を抱き上げて早速算段を始めた。





