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星の名は。前編

年の離れた妹とお兄様と夜の帳のおはなし

「父上よりも土産の帰りの方が待ち遠しいんじゃないのか?」

 からかうような兄の声にイザベルは頬を膨らませて振り返る。研究所に務めている父は、今朝、とっておきの本を借りてきてくれると言っていたのだ。楽しみに決まっている。眉間と猫のぬいぐるみを抱える腕にきりりと力を入れる。今日も良いもふもふ加減だ。

「そんなことないけどあります!」

 あるのか、と本から顔を上げてイザベルの後ろに立った兄は呆れ顔だ。

「退屈なら星でも数えていろ。ほら、あの一等明るい星は――」

 遠い星から届くたおやかな光が、兄の長い指先をほのかに照らしていた。

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