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1/3も伝わってない事情

公爵閣下と甥二人とお嬢さま

 三度目の正直で今度こそ母猫の捕獲に成功した甥を、小さな婚約者が眩しげに見上げた。誇らしげに、けれど、照れくさそうに口元を緩めて頷く末の甥が可愛らしい。青い目を伏せた母猫は全身をしなやかに、ぐんと伸ばしている。甥の腕の中にいてもなお、背をまっすぐ伸ばしている様は淑女のようである。


「母になると強くなるとはよく聞くが、まず体長から現れるものなのだな。あの子がこんなポテンシャルを秘めていたとは」


「……抱き方が下手すぎて嫌がっているんですよ。おいで」

 もう一人の甥がやさしく声を出すと、みゃうと返事をして母猫は小さな両腕からするりと抜け出した。

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