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Go To キャンペーン

本編とは異なる世界線の話です。

美乃「ねえ、Go To キャンペーンってやってるじゃない? アレって感染が拡大する原因になったりしないのかな?」

和泉「どうなんだろうね。政府の偉い人達は、感染対策さえしていれば大丈夫って言ってるみたいだけど」

町江「キャンペーンする場合としない場合だったら、する方が感染拡大するに決まってる」

美乃「やっぱ、そうよねぇ」

町江「あと和泉、あの人達は他の人よりちょっとお金持ちだったり、ちょっと頭が良かったり、ちょっと顔が広かったり、ちょっと要領が良かったり、ちょっと名前が売れてたり、ちょっと悪どかったりするだけで、別に偉くないから。尊敬すべき人がいないとは言わないけど、偉い人の集まりって訳じゃ、決してないから」

和泉「あはは、言われてみれば、確かにそうだね。ホントに賢い人達だったら、いくら観光業とか飲食業がピンチなのを救うためとは言っても、もう少しやり方を考えるだろうからね」

町江「ん? 私はよく考えられてると思うけど」

美乃「よく考えても、感染が拡大するような案しか出なかった、ってことでしょ?」

町江「日本の政治家は、そこまでバカじゃない。今の状況は奴らの思惑通り」

美乃「どういうこと?」

町江「日本政府は、ホントは感染を拡大させたがっている」

和泉「え?」

町江「日本政府の目的は、特効薬が作られる前に、できる限り急速に感染を拡大させることにある。だから、観光業や飲食業を救うという偽りの目的を掲げて、GoTo キャンペーンを推し進めている」

和泉「ちょっと待って。そんな事して一体どんなメリットがあるの?」

美乃「そうよ。それに人がたくさん死んだりしたら、責任問題になるんじゃ・・・」

町江「感染率、感染者数、死亡率、死亡者数、どれを取っても日本より酷い国はたくさんあるけど、国のトップが今回の件で引責辞任したって話、聞いたことある?」

美乃「・・・ないわねえ」

和泉「確かにないね」

町江「そういうこと。日本は元々マシな方だったから、死亡者数が仮に今の10倍になっても、責任取って辞めろ、って話にはまずならない」

和泉「うん、責任問題についてはわかった。でもそもそも何のメリットがあってそんなことするの? 批判されるリスクが多少なりともあるんなら、それなりのメリットがないとおかしいよね?」

町江「感染者の特徴として、若者は感染したとしても発症しなかったり、発症しても重症化しない場合がほとんど。重症化するのは、高齢者が大半を占める。当然亡くなるのも大半は高齢者。実際、年齢別の感染者数は、年齢が高くなるほど右肩下がりなのに、年齢別の死亡者数は、年齢が高くなるほど二次関数的に増加している。少し前の数字になるけど、日本の死亡者数の内、60歳以上が占める割合は94%を超えている」

和泉「それがメリット?」

町江「そう。奴らはこの機会に年金財政の立て直しを図っている」

美乃「・・・あ~、確かにお年寄りの絶対数が減ったら、年金財政は多少は改善されるだろうけど・・・」

和泉「感染拡大しても亡くなるのはお年寄りだけ→お年寄りがたくさん亡くなると年金財政が改善される→だから日本政府は密かに感染拡大するような政策を採っている・・・普通に考えたら、そんなバカな、って話だけど、町江が言うと冗談に聞こえないから困るよね」

あき「こんばんは~」

和泉「あ、やっと4人揃ったね。あきちゃん、すぐ始められる?」

あき「はい、大丈夫です」

和泉「じゃ、始めよっか」

あき「皆さん、何の話をされてたんですか?」

美乃「町江の戯言ざれごとに付き合ってたのよ」

和泉「そう。日本政府の陰謀について、ね」

あき「え?」




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