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超短編集  作者: 城崎 曇
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もはや詩

男は初めて彼女が出来た。


男には哲学があった。それは今まで培ってきた人生や経験からなるもの、そして先人から学んだ確固たる哲学であった。


男には学があった。それは誰よりも学び誰よりも研究した男は周りから羨ましがれるほどの学力であった。


男には力があった。鍛え抜かれた身体が物語る鋼の肉体は生活には有り余るほどの力であった。


男には魅力があった。男の色気というものを研究し、実行に移すことであらゆる女をも落とす技術を得た。


そんな彼が初めて好きになった女性が


目の前で泣いた。


彼の色気は音を立て崩れ、なぜ泣いてるのか問いかけた。

「あなたが素敵過ぎて私不安で泣いているの」


彼の学問では解決出来ない問題に直面し、彼の哲学は目の前の女性を救えなかった。


彼は愛した女性の前で己の無力さを思い知り、力いっぱい抱きしめた。

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