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トイレという閉鎖的な世界で

作者: 砂糖醤油

とある夏の昼下がり、僕は家族とともに映画を見ていた。

映画の内容は、宇宙人が突然攻めてきて、偶然居合わせたティーンな青年と軍のナイスミドルなおっさん達が、宇宙人の皆さんをフルボッコにして国を守る、といった所謂B級映画だった。

……また、つまらないものを見てしまった。

そう思いながらも、見いってしまうのがB級映画の恐ろしいところだ。父いわく「つまらないことを全力でやっているのがいい…」だそうだ。やはり大人な世界というものは難しいな、とか考えていたら、急に大腸あたりが自己主張をはじめだした。落ち着け、荒ぶるな、俺のDAITYOU、急いで僕はトイレに駆け込んだ。ふうーギリギリのところで間に合ったようだ。と座り込んで、早速ファーストインパクトをおこなおうとふと扉を見た、

見てしまった。

それを最初に見たとき、一瞬黒豆が張り付いているように見えた。しかし二度見した瞬間認識できてしまった。黒くテカテカとした外装にボディの7割、それを支える6本の足、体の倍はあるかという長い触覚、そして触覚の根本にある全く感情の読めない黒い目、そこまで確認が終わったところでやつは羽を広げてこちらに飛んできた。


トイレという閉鎖的な世界で。


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