■監獄都市編登場人物紹介(随時更新予定)
冒険者
カルロ
種族・エルフ、職業・ビショップ、属性・善、性別・男。
本名はカルロ・ベルディーニ。
イタリア人の22歳の青年。
世界三大冒険者の一人、イタリアの王子にして次期法王と目せられる天才美男子。
『冒険者ルルブ』の『女性冒険者が選ぶ抱かれたいイケメン冒険者ランキング』第1位の座をデビュー以来死守し続けている国民的スーパーアイドル冒険者。
『微笑み王子』の異名で呼ばれ、世界中の女性たちを虜にしている。
『イグナシオ・ワルツ』のトニーノとは遠い親戚にあたり仲も良い。
得意技は呪文の詠唱を実際に言葉に出さずとも実行可能な裏技『サイレント詠唱』。
マルティーノ
種族・エルフ、職業・ロード、属性・善、性別・男。
本名はマルティーノ・マニエロ。
推定年齢100歳超のイタリア人の老人。
『イグナシオ・ワルツ』のトニーノの祖父。
『はじまりの迷宮』で『魔王イブリース』を倒した伝説のパーティ、『心剣同盟』の一員。
若き日にエルフの王族だった彼は、魔王討伐のため力を貸して欲しいと懇願する、異種族に対する偏見を持たない人間の侍、クニハラの熱意に打たれ冒険者となる。
魔王討伐後はイタリアの国王に即位する。
その後、親戚関係にあたるベルディーニ家のルイージに譲位し、国王を退き公爵となった後は冒険者の支援のために聖イグナシオ教会を設立。
現在もなお現役で冒険者を続け、そのレベルは世界最高の177レベルを誇り『生きる伝説』と冒険者たちからは呼ばれ敬われている。
だが今や、その無敵を誇った高いステータスは緩やかに下がり続け、全盛期の強さはもう無い。
私生活では跡取り息子のブルーノが突然謎の失踪を遂げたことで大いに落胆し、孫であるトニーノには殊更に厳しく接している。
冒険者登録時は戦士だったが、『はじまりの迷宮』深層で聖剣エクスカリバーを発掘し、迷った挙句その力を使い聖剣は失われたがロードへと生まれ変わる。
だが君主の聖衣と呼ばれる強力な装備を後に手に入れ、それを着て大活躍した。
なお公式記録では最初にロードとなったのは彼ではなく、別の聖剣を先に入手し転職に成功した女性が世界初のロードとなっている。
得意技はクニハラとの連携技『<クリティカル・クロス・ブレイド>』。
アルビア
種族・フェルパー、職業・バード、属性・悪、性別・男。
本名はアルビア・モーカリー。
白い毛並みのペルシャ猫のような顔をしたフェルパー族の31歳の男性。
以前にアンナやヤンが所属していたパーティ『ハイランダーズ』の元メンバー。
『アングラデスの迷宮』第三層での冒険で仲間を失い、冒険を続ける意欲がなくなり『ハイランダーズ』から去った。
バードの魂とも呼べる自身のリュートを真っ二つにへし折り、その後とある理由で伯爵家に窃盗に入った所を捕まり裁判で有罪。
『監獄都市ニューゲート』に投獄される。
同房となったアキラと意気投合し、以後行動を共にする。
得意技は"疾風の白猫"の異名を誇る逃げ足。
ベル
種族・人間、職業・バード、属性・悪、性別・女。
本名はベリンダ・ブルーム。
イギリス人の19歳の少女。
どぎつい紫のアイシャドウとルージュ、耳には髑髏のイヤリング、髪はサイドを刈り上げたプラチナブロンド、鋲のたくさん付いたダブダブな黒いローブにゴシック調の厚底ブーツを履いてギターを小脇に抱えたハードなパンクファッション。
可愛さとは完全に無縁の凶暴凶悪な外見で、メイクを落とせばかなりの美少女なのだがそれがコンプレックス。
『バタフライ・ナイツ』のアンナことアーヴィンドの妹で、自分の道を貫くことの大切さを教えてくれた兄をリスペクトしている。
その逆に父親であるルーファスとの関係は完全に冷え切っており、憎しみすら覚えている。
幼い頃からずっと監獄都市で生活しており、獄長ルーファスの娘である彼女は特別矯正監というナンバー2の地位に就いている。
聖イグナシオ教会から監獄都市に派遣されるシスターのシロとは親友の間柄。
全世界のバードが憧れる伝説のギター『ファイヤーギルド』を所有する。
得意技は料理。
シロ
種族・ラウルフ、職業・僧侶、属性・善、性別・女。
本名はシロエッタ・アンバーウルフ。
イギリス人の25歳の女性。
琥珀色の瞳に真っ白い体毛のなまりのきついラウルフ娘で、英国の由緒正しい人狼族を祖とするアンバーウルフ家の出身。
祖父に『心剣同盟』の一員である伝説の僧侶テディ・アンバーウルフを持ち、一族は優秀な僧侶を輩出する名門として名高い。
一族の中でただ一人僧侶の道を選ばなかった一番上の兄、ロジャーのことが心底大好きなブラコン。
聖イグナシオ教会の優秀なシスターで、ボランティアで週に数回監獄都市を囚人たちの治療のため訪れている。
ベルとは親友の間柄。
得意技はお爺ちゃんから学んだ冒険の知恵。
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『ハートブレイカーズ』のメンバー
ドミナ
種族・人間、職業・アルケミスト、属性・善、性別・女。
本名は宍戸美那。
日本人の24歳の女性。
長煙管でタバコをふかす派手な着物姿がトレードマークの女アルケミスト。
『ハートブレイカーズ』のリーダーを務める世界でも指折りの熟練冒険者でレベル69。
ネオリューキュー生まれネオリューキュー育ちでザンテツ、ミィとは幼馴染の間柄。
内地からやって来た冒険者に敵対心を抱いており、わざと対人戦闘を吹っ掛けてはボコボコにしてきた。
唯一引き分けに持ち込んだのが当時ソロで冒険をしていたヒルメリダであり、意気投合したドミナは彼女をパーティに招き入れた。
得意技は自らが編み出し毒系統呪文の中でも最悪最強と豪語する『<病女叢雲>』。
ザンテツ
種族・人間、職業・モンク、属性・中立、性別・男。
本名は平安山哲。
日本人の24歳の男性。
『ドラゴンロッド』というヌンチャクやサイにも変形可能な珍しいロングウェポンを自在に操る、レベル69のモンク。
幻のリューキューカラテの正統後継者で一対一の戦闘では負け知らずの強さを誇る。
根っからのバトルマニアであり、次から次に強い奴と戦えるのが楽しみでトラブルメーカーのドミナに幼い頃から付き添っている。
酒と好敵手を愛する裏表のないその陽気な人柄はネオリューキューでも老若男女問わず人気がある。
得意技はかつてドラゴンを仕留めた大技『<灼熱心龍拳>』。
ミィ
種族・フェルパー、職業・レンジャー、属性・中立、性別・女。
日本に帰化した三毛猫を思わせる顔つきのフェルパー族の18歳の少女。
背にした古めかしい弓は師から授けられた『グレートガジャボウ』という名の伝説級武器、レベル58のレンジャー。
『タマグスクの迷宮』の名前の元にもなった、ネオリューキューが誇る伝説の弓の名人玉城親方の唯一無二の弟子。
子供のいない親方に猫可愛がりされ、その持てる弓術の全てを伝授され身に付けている。
異種族であるため幼い頃に周囲の子たちからいじめられていたが、ドミナに助けられて以来仲間としてずっと一緒に過ごしてきた。
優しい心の持ち主でフリーマンとは特に気が合う。
お年頃なのに本拠地であるネオリューキューにはさっぱり同族の男性がいないのが悩みの種。
得意技は標的に命中するまでどこまでも追いかけ続ける驚異の射撃技『親方秘伝<玉城愛楼>』。
フリーマン
種族・人間、職業・忍者、属性・中立、性別・男。
年齢不詳の頼りなさげな雰囲気の影の薄い男性。
武器は持たず『ドラゴンレザー』という呪文とブレスに耐性のあるレアな軽装で戦う、レベル80の忍者。
冒険者ルルブの『全冒険者が選ぶ一番強いヤツはコイツだランキング』で12位に選出されている超有名人。
元々は世界盗賊ギルドに籍を置き、日本支部のギルド長候補にも上がるほどの高レベルの盗賊だった。
ドミナたちとパーティを組み、運良く冒険の最中『蝶の短刀』を入手した彼はそのスペシャルパワーを使い、一躍世界最高レベルの忍者として成り上がる。
純粋な戦闘能力だけならパーティでも最強だが、その優しい人情派の性格のせいでよくポカをする。
好物はしらたき。
得意技は恐縮。
ヒルメリダ
種族・エルフ、職業・侍、属性・善、性別・女。
本名はヒルメリダ・サヴィニオ。
イタリア人のエルフ族の女性で年齢非公開。
金色のポニーテールが印象的な和装の美形女侍、レベル66。
師である國原一刀流の女侍ライカの影響を多大に受けており、その姿形や剣のスタイルを真似る。
伝説級武器の『ムラマサ』の劣化コピーである『ムラマサ・レプリカ』をあえて愛刀としている。
ザンテツ同様にかなりのバトルマニアで長らく一人で武者修行の旅をしていたが、勝負をして引き分けたドミナたちと意気投合しパーティを組んだ。
自分より強いと思える剣士にライカ以来会ったことがないのが悩みの種。
得意技は刀当てクイズ、古今東西の刀を一目見ただけで当てられる。
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欧州忍者ギルドの忍者
カジモト
種族・人間、性別・男。
本名はサスケ・カジモト。
日系の血を引くスペイン人で83歳の老人。
数百年に渡り先祖代々一族の者全員が忍びという、由緒正しい忍者の血統。
冒険者の職業として忍者が認定されてから世界初の、スペシャルパワーを使わずに一発で登録に合格した忍者として知られる。
忍者として数々の偉業を成し遂げた彼は冒険者を引退後、母国スペインで欧州忍者ギルドの本拠地、ギルドホール『八岐大蛇』を設立。
スペシャルパワーを用いて冒険者初の忍者として認定された『心剣同盟』の一員『ハットリサン』を異常なまでに憎んでいる。
欧州忍者ギルドは数あるギルドの中でも絶大な知名度と影響力を持ち、国連からの信頼も厚い。
好物は和食。
得意技は忍者育成。
マツカゼ
種族・人間、職業・忍者、属性・悪、性別・男。
欧州忍者ギルド風忍に属する年齢本名不詳の忍。
黒いマフラーですっぽりと首と口元を覆い隠し、同じく黒いジャケットに身を包む自称『ファンタスティック忍者』。
トラディショナルな忍者のファッションに抵抗を示し、ギルド内でも異端視されているがその実力は雷忍のライゾウに続くギルド二番手の強さを誇る忍者。
ネオトーキョーの闇闘技場で伝説級武器である『甲賀手裏剣』を手に入れるために賭け試合に参加していたが、ノーマークの戦士アキラに敗れた。
それ以来レベルや職業が強さの全てではないと悟り、己の技とファッションセンスを磨くことに邁進していた。
好きな色は黒よりも漆黒のデモンズブラック。
得意技は拙者の最高の技と名付けた我流忍法の数々。
タチカゼ
種族・人間、職業・忍者、属性・悪、性別・男。
欧州忍者ギルド風忍に属する年齢本名不詳の忍。
『旋風の刃』という二つ名をカジモトから授かった、忍者刀の扱いに長けた男。
長い間同じ風忍同士任務を共にしたトキカゼとは固い友情で結ばれている。
他の忍者同様カジモトのカリスマに心酔し、御屋形様と呼んで崇めている。
殺す相手に冥土の土産や名乗りを聞かせるのが大好き。
得意技は自らの技『秘剣<鎌鼬>』とトキカゼの技『忍法<時縛り>』の連携技である必殺陣。
トキカゼ
種族・人間、職業・忍者、属性・悪、性別・男。
欧州忍者ギルド風忍に属する年齢本名不詳の忍。
『戦国の疾風』という二つ名をカジモトから授かった、範囲内の相手を金縛りで動けなくする対人最強を自負する忍術に長けた男。
だが忍術に心血を注ぎすぎた結果、戦闘能力や身体能力は他の忍者と比べて格段に劣ることとなりそれがコンプレックスとなって性格が歪んだ。
殺す相手にじわじわと恐怖を与えていたぶり殺すのが趣味。
自分の足りない部分をカバーしてくれるタチカゼに全幅の信頼を寄せている。
得意技は含み笑い。
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その他
エストルク
種族・オーク、職業オークキング、男性。
本名 エストルク・ウィンザード・バランシャー。
オーク四天王の一人に数えられる、年齢不詳の西の部族バランシャー一族の王。
粗暴なオークのイメージとは裏腹に、部族の仲間たちと共にエアリーランド西部の野生モンスターを討伐し、ひたすら荒れ果てた土地の開墾に心血を注いだ。
エアリーランドの人々からは、親しみと尊敬の念を込めて『収穫王エストルク』と呼ばれる偉大な男。
本来雌のいないオーク族に生まれた突然変異である愛娘ポーリーンを溺愛しているが、その才能を見抜き自身の剣技を授けた。
若い頃にはオーク四天王で最強の肉体を誇る『芸術王オルイゼ』とも互角の戦いを繰り広げた実力者。
得意技は範囲内にいる者全ての時間の感覚を極限まで遅くする『バランシャー一族最終秘剣、<エレファントタイム>』。
ポーリーン
種族・オーク、職業オークプリンセス、女性。
本名 ポーリーン・ウィンザード・バランシャー。
本来雌のいないオーク族に数百年ぶりに生まれた突然変異の雌で、奇跡の姫君と呼ばれ大切に育てられてきた19歳の少女。
オークに似つかわしくない絶世の美少女と言ってもいい愛らしい顔立ちにピンク色の髪と肌、白い革鎧がはちきれんばかりの大きな胸、たぷたぷとしたウエスト、真紅のミニスカートから覗くむっちりとした太ももが特徴。
部族の者たちからあれこれ食べさせられた結果、むっちり体型となる。
その体格のせいでスタミナに欠け、走るのがとても苦手で料理も絶望的に不得手。
父である『収穫王エストルク』を超えるのが目標。
得意技は父譲りの剣の腕前だが、剣以外のこととなるとからっきしである。
ルーファス
種族・人間、性別・男。
本名 ルーファス・ブルーム。
イギリス人の48歳の男性。
ロンドンにある『監獄都市ニューゲート』の市長兼獄長。
アーヴィンドとベリンダの父親で、妻ブリアンナはアーヴィンドが幼い頃に病死し、蘇生も失敗した。
冷酷非情で何もかも自分の思い通りに行かねば気が済まない性格だが、昔はちゃんと優しさや情けも持ち合わせていた。
完璧に育ててきた優秀な跡取り息子のアーヴィンドが家出をして、その性格は一層冷酷となる。
監獄都市内にある『冒険者闘技場』で囚人と戦わせるためのモンスターや剣奴は自分で買い付けに行く主義。
悪趣味な金持ちを相手にした闘技場での賭けで多大な収益を上げており、イギリスの納税ランキングでも上位に入る富豪。
自分に逆らう人間は徹底的に叩き潰すタイプで、物分りのいい従順な人間を好む。
得意技はお忍び、その時は正体を隠して蝶の仮面を被りミスターBと名乗っている。
クレー
種族・人間、性別・男。
監獄都市でナンバー3の地位、看守長の座に就いている中年男性。
音速の速さでムチを使いこなす、がっちりとした体格の男。
傲慢な性格で出世欲の塊だが、獄長だけに絶対服従を誓うその従順さをルーファスに買われ出世した。
得意技は新入りの囚人を素っ裸にして熱湯の出る部屋へぶち込む『汚物消毒祭り』。
ハンス
種族・人間、性別・男。
監獄都市の看守で、堅物そうな印象を与える白髪交じりなロマンスグレーの中年男性。
ルーファスのやり方に異を唱えたために出世コースからは外されたが、解雇はされなかった。
その昔に勤勉実直な働きぶりを認められてルーファスの妻ブリアンナから貰った古い念導時計が宝物。
ブリアンナの忘れ形見であるアーヴィンドこそが監獄都市に必要な存在だと考えている。
得意技は徹底したスケジュール管理。
ローゼンバーグ
種族・人間、性別・女。
本名は紅里・ローゼンバーグ。
スイス人の69歳の女性。
国際冒険者連合の代表者である国連事務総長を務める、優しそうな印象を与える老女。
次世代の冒険者を育成する施設『冒険者訓練学校』を設立した偉大な女性として知られる。
個人情報として引退後伏せられた冒険者時代の顔は、当時『心剣同盟』と実力伯仲していたパーティ『ブルー・リボン』のリーダーであり、"瞬速の青い薔薇"の異名で知られた世界最初のロード。
得意技は聖イグナシオ教会の信徒たちが使う<解呪>の原型となった、不死生物を滅する能力『<真祖退散>』。
エイリーク
種族・ノーム、性別・男。
本名はエイリーク・ヨハンセン。
ノルウェー人の55歳の男性。
まるでドワーフのような長い口髭を生やした赤毛の小柄なノーム族の男。
欧州の妖精族最大のコミュニティである妖精友の会相談役を努め、国連からの信任も厚い。
ノルウェーで千年以上も続く由緒正しいノーム族の出身であり、"ロード・オブ・ハルバード"の異名で呼ばれるフリチョフを兄に持つ。
世間からは英雄扱いされる兄だが、彼にとっては酒とギャンブルとモンスター退治に明け暮れるどうしようもない男であり、ハルバードの修行に無理やり付き合わされ散々な目に遭わされた恨みがある。
得意技は自慢の髭の手入れ。
リーム
種族・エルフ、性別・女。
フランス人の年齢不詳の女性。
欧州魔術師ギルド最高幹部の一人であり、『そよ風のリーム』という二つ名で呼ばれていた非常に優秀な魔術師。
茶色の大きな瞳、真っ白い前髪を揃えたボブカット、雪のように白い肌、深緑色のローブを纏ったかなりの美女。
孫娘であるエマとほぼ変わらない容姿をしており、外見からはその本当の年齢を窺い知ることはできない。
先祖代々、伝統ある欧州魔術師ギルドに所属する由緒正しい魔女の家系に生まれ、元ギルドマスターで『心剣同盟』の一員である偉大な老師グワナからも大層可愛がられていた。
おちゃめな性格は昔から変わらない。
得意技は直感。
バレンタイン
種族・ドラコン、性別男。
本名はドラッケン・イムズ・バレンタイン。
ドイツ人の年齢不詳の男。
欧州貴族ソサエティ代表の代表である、高級感あふれるスーツを着こなすドラコン族特有の恐ろしい風貌をした貴族。
ドイツの大豪邸に住むれっきとした伯爵であり、欧州全体でもトップクラスの大富豪だがその資金源は謎。
得意技はワインを舌で転がすこと。
ジューダス
種族・人間、性別男。
フランス人の29歳の男性。
くせっ毛のもじゃもじゃとした緑色の頭が印象的な、笑顔が人懐っこい男。
世間では『無敗のジューダス』と呼ばれ、彼が出廷した裁判では必ず勝利をもぎ取ってきた天才弁護士。
エマの学生時代の同級生。
得意技は巧みな話術と細かな調査に基づいた無敵の弁護。
ルベール
種族・人間、性別男。
オランダ人の35歳の男性。
国際冒険者裁判所で検事を務めるキツネ顔の男。
無駄な手順を省いた高速裁判で被告を有罪にするのを己の仕事と信じ、司法取引をよく持ちかける。
ジューダスを敵に回した裁判では一度も勝ったことがなく、猛烈にライバル視している。
得意技は若い頃に志していた役者のような法廷アピール。
ハマーン
種族・ノーム、性別男。
国際冒険者裁判所で裁判長を務める小柄なノーム族の老人。
裁判で迷った時は国際裁判における統一見解『疑わしきはとりあえず罰せよ』に従うため、よほどの優秀な弁護士でないと彼から無罪は勝ち取れない。
得意技は木槌のよく通る鳴らし方。
中華殺技団の団員
白兎
欧州忍者ギルド、欧州魔術師ギルドに匹敵する実力者揃いの殺人集団、中華殺技団を束ねる白い兎の仮面を被った男。
黒地に金の刺繍で龍の絵が描かれた動きやすそうな拳法服に身を包む。
中華殺技団は迷宮探索やモンスター討伐には一切関心はなく、ひたすら対人暗殺術の腕だけを鍛えそれを商売としてきた。
一度受けた依頼は何があろうとも完璧にこなすのをモットーとしている。
例外として身内だけは絶対に敵に回さないというルールを己に課しており、それに反する場合はいかなる依頼も放棄する。
冒険者でこそないが、演目と題した華麗な殺しの技の数々は並の冒険者ではとても太刀打ちできない領域に達している手練。
得意技は炎の龍を出現させ標的を焼き尽くす『<火炎龍>』。
ランホゥ
中華殺技団に所属する少年たちのリーダー的存在。
他の団員と同じくお揃いの三つ編み、白地に青い龍の刺繍の入った拳法着、黒い猿の仮面を身に着けるが、一人だけ特徴的な丸眼鏡をかけている。
ほんのわずか力を加えただけで人体をバラバラにする極小の糸『アラクネ繊維』による攻撃でターゲットをいとも簡単に惨殺する。
血縁関係はないが、バイトゥのことを兄さんと呼び大変慕っている。
得意技は『シャオルオ』と呼ばれる、叩いた後に特徴的な高音が残る小さな銅鑼の演奏。