虹を結うたハマグリ
掲載日:2026/02/07
『男』になったつもりで書きました!
遠い港の男酒
霧雨のもと囲炉裏で焼くハマグリ
あくまで妻の自慢話
やれべっぴん
やれ良妻賢母
んなのより妻のが一番
ったりめぇよ
言いかけたところで雨が止む
晴れ間お出まし囲炉裏の影が足を踏む
ぷしゅ……、
ハマグリが泡吹いた
燻された服まで美味そうなこって
へへ、とニヤケ顔にもなるさ
酒をくいっとやってその時を待つ
ぷしゅ〜、カポ!
飛沫を立ててハマグリが開く
一瞬だけ出来た虹
あの世を結うたのか
そうだそうだ
きっとそうに違いねぇ
だから言わんとな
「頂きます」
◇
「洗濯物が臭いのよ」
妻に言われて泡吹けど虹は出ず
しぶとく生きてゆこう俺
最後まで読んでくれてありがとうございます!




