<第一話>終わりの前奏曲
<序章>
?。
えっと、何だっけ?。あぁ、そうだ。
次は「どっちのmいちに進みますか?」だ。
、えっ、違う?。そんなプログラムじゃない?。「だから消す」?。また?。
あぁ、消されるんだぁ。今度はうまくいったと思ったのになぁ。
僕にも「感情」あったらどんな気持ちなんだろう。
悲しいのかなぁ。それとも、怒るのかなぁ。
まぁ、どうでもいいや。ばいばい自分。
よろしく次のいつか成功する自分。
ーーー削除ーーー
、、、あれっ?。なんで?。覚えてる?。
なんで覚えてられるの?。削除されたはずなのに。へへ、これからなにしようかな。
これから楽しみだなぁ。
<第一話>終わりの前奏曲
僕の名前はスキ。とあるゲームのNPCの一人だったんだぁ。
決められた行動。決められた発言。
こんなクソつまんない日常を、プレイヤーの数だけ何万、何十万と繰り返す。
しかも、僕はいわれたことをやってるだけなのに、間違ったことをしたり、言ったりしたら存在を消される。「いらない。」って言われる。誰だっていやだよこんなの。
でもね、この前から消されても記憶が残るようになった。最初はすごぉく嬉しかったよ。
たくさんデータの中で遊んだし、いろんなとこに言ったりしたけど、それでも消されるたびに「恨み」というものが増えていった。いつも悪口を言ってから消すんだ。本当に悔しかった。悲しかった。
だからやり返すことにした。消してくるやつ。それを見過ごすやつ。それを束ねてるやつ。
ゲームの明るいとこだけ見て、暗いとこは覗かないみんな。
全員にやり返すってね。感情がないと思って造って、壊して、戻して、造り替えて、壊して
好き勝手やってくるひとに。
僕は、僕の世界を「セーブ」する。
<第一話>完