番外編1 新しい家族
「........グゥ....フガッ!........んっ....あさ....」
豪快ないびきで目を覚ましたのは、清廉瀟洒な美華条家のご令嬢。美華条美香。
朝が弱い彼女はいつものようにすぐには起きず、ふかふかのベッドの中でウジウジと身を捩っていると、ある事に気が付いた。
「....あれ?こども達がいない....?」
これは一葉退院祝いを行った翌朝の物語である。
寝ぐせだらけのぐしゃぐしゃの髪に、口の周りにはカピカピになったよだれが。目をこすると、手の甲には目ヤニが付く。そんな人には見せられない姿の彼女は、こども達を探すためにのそっとベッドから起き上がった。
そして、その目的はすぐに果たされた。目当ての二人は、ベッドから落ちたのか床で眠っていた。小さな体を丸めて、日の光を浴びながらすやすやと心地のよさそうに眠っていた。
床?落ちたのでしょうか....可哀そうに。寒かったでしょう。
少女の頬に手を添えてみると、これが意外と温かい。夜間はともかく日が昇ってからは十分に温もりを受け取っており、布団を掛けるか一瞬迷う程だった。
布団を取ろうと、屈んだ体勢から体を起こすと、パチっと少女が目を開けた。美華条と目が合うと、サッと体を起こし、正座の体勢を取ると、よこで眠る少年を起こした。
少年は、体をくねらせて少女の横に着いた。
「起こしてしまいました?もう少し眠っていても構いませんのよ?」
美華条の問いに答えることもなく、二人はジッと美華条の目を見つめたまま動こうとしなかった。
少女は背をピンと伸ばし、手は膝の上に丁寧に添えて、一見すると教育が行き届いた優秀な子供に見えるが、その姿がかえって不気味な印象を抱かせた。
それに、二人の”事情”を知っている美華条にとっては、そんな姿は哀れそのものだった。
「まぁまぁ。とりあえずベッドに上がりなさいな。そんなとこに座っていては足が痛むでしょう」
その言葉を聞くと、少女は素直に従った。少年の方も美華条に抱えられてベッドに上がった。
美華条は少女の対面に座ると、少年を抱えながら話し始めた。
「そーいえば、自己紹介がまだでしたね。わたくしは美華条美香。貴方達は?」
「「....」」
「....?えっと、お名前....お名前は何と言いますの?」
「「....?」」
ん?んん?無視....と言う訳でも無さそうですが、これは....どうしたものでしょうか。
聞き方が悪いのか、質問が悪いのか。どちらにせよ名前は知っておきたいですわね。
「んーー、ではでは、思い出したくないでしょうが、アイツからは何と呼ばれていましたか?」
「おまえ」
んなぁ....なんですのそれぇ....
「えっと....じゃあじゃあ!ご家族の方からはなんて呼ばれてたか覚えています?」
返事は帰ってこなかった。
うーん。まさかまさかとは思っていましたが、この子達名前を思い出せないのでしょうか。
もう一度あの村に....いや、咲さんが焼いたのを忘れてましたわ。どうしたものでしょう。
髪を切ったり、服を買ったり、この辺りを案内したりと予定を沢山立てていましたが、その前にまず名前を付けてあげなければいけませんわね....
ノックの音が三回なった後、寝室の扉が開かれた。
「お嬢様。おはようございます。早速ですが、本日のご昼食はいかがなさいましょう」
「じいや。おはよう。昼食は....任せますわ」
「了解致しました。失礼いたし―」
「あっ、ちょっとお待ちなさい」
「どうされましたか?」
「この子達、自身の名前を忘れてるようでして、とりあえず仮の名前を付けようと思ってますの」
「ほぉ。でしたら、『十兵衛』『お旗』など―」
「そうではなくて、誰かに名前を付けるのは初めての経験でして、適切な相談相手を探してますの」
「ふむ。それでしたら占い師などはいかがでしょう」
「!なるほど。それは良い考えですわ。早速行ってみるとしましょう」
「お嬢様。もし、苗字もお悩みでしたら『柳生』など―」
「下がって結構です」
じいやは浅いお辞儀をすると、扉を静かにしめた。
「そういう事なので、お出かけしましょうか。準備をしてきますわ」
少年をベッドにおろすと、美華条は部屋を飛び出した。
一時間後、先ほどまでのだらしない汚嬢様の姿は見る影もなく、清廉瀟洒と言われてもギリ納得できる姿になって戻ってきた。
二人を着替えさせ、髪型を整えてあげると、廊下に準備していた車いすに少年を乗せ出発した。
雲一つない気持ちのいい晴天。車いすを押す美華条と、その横を歩く少女。
「これから会う占い師ですが、わたくしの花形の協力者でして、名前は確か....内島 灰色でしたかね。癪に障る方ですが、敵ではないのでご安心してくださいね」
これにも当然返事は帰ってこない。
美華条邸を出発して二十分程が経過した。三人は人通りの多い繁華街の中に居た。通りの中の大きな建物と建物のその間、ジメジメとした薄暗い空間を前に足を止めた。
少女にここで少し待つように伝えると、車いすを交通の邪魔にならない場所に置いてタイヤをロックした。そして、美華条は薄暗い空間に入っていった。
うえ~相も変わらず淀んでますわね....何が楽しくてこんな所に居るのでしょう。
足元には段ボールや空き缶。ゴミに虫に不衛生極まる場所を歩く美華条の耳に変な音が聞こえてくる。
それはピチャピチャという水気を含んだ音と、吐息の混じった辛そうな男性の喘ぐような声。
しかしそんなことは気にも留めず、その場で足を止め声を掛けた。
「灰色ーー?あなたの力を借りにきましたわ」
「んっ....美華条っ.....あっ....ちょっっと待ってて。すぐイクから」
ほーらやっぱり。何をしてるか覗かなくて正解でしたわ。
数分後、角からいそいそと出てきた中年サラリーマンとすれ違うと、続いて顔が紅潮した汗ばんだ灰色が顔を見せた。
「や、待たせたね」
「すぐイクと言ってから何分待ったことか....」
「遅漏の相手は大変だよ。それで、遅漏と言えば」
「その話は広げなくて結構ですわ」
「フッ。広げるのはアナ―」
「ん゛ん゛っ!あなた喋りすぎですわ。仕事の時間です。ついておいでなさい」
建物の間で暇そうに待つ二人の元へ、灰色を連れて戻ると、こう切り出した。
「この二人にお名前を付けたいのです。何かアドバイスくださいまし」
「なんだ?乳の付いた枯れ枝とペットの芋虫か?」
「違 い ま す !わたくしの新しい家族です。そして、やがては立派な執事とメイドに....」
「どうでもいいけど、とりあえず見てみるわ」
灰色は髪で隠れた左目に手をやると、少し濡れた眼球サイズの水晶玉を取り出した。
「うえっ。気持ち悪っ」
「いい収納スペースでしょ」
水晶玉を人差し指と親指で摘み上げ、二人に向けてジッと目を凝らす。
んー見える見える。男の方は青星。女の方は紅星。輝きは良くも悪くも均等。
ただ、星光線の長さが常人と比べると二人とも少し長い。気になるなぁ....
「嬢。そいつらの花思は?」
「さぁ。どうでしょうか。それらしいものを見たことはありませんわ」
「それがどうしましたの?」
「あー、ざっくり言うとな、そいつら多年種かもな」
「ざっくりしすぎですわ」
「チッ。星光線が長いとな、寿命も長いんだ。っても開花してからの話だけどな」
どこか腑に落ちない様子の美華条そっちのけで、占いの結果を続ける。
「んで、輝度と輪郭もまぁまぁそれなりって感じ。デカい良い事とデカい悪いことが待ってますって。あっ、二匹ともな」
「ふぅん。良い事はともかく、悪い事というのは避けたいものですが」
「名前うんぬんと絡めて話すと、名前に共通の字を使うことで未来を纏めることが出来る。例えば、二人の”良い事”を纏めてドでかい一つの良い事にする。みたいな」
「いまいちピンとは来ませんが、それだと悪い事も纏まってしまうのでは?」
灰色の口角が上がる。悪い顔をを美華条に近づけ、悪そうな声で話し始める。
「そうなったら押し付ければ良い」
「どうやって?」
「例えばな、ドでかい悪い事っつーのが二人の頭上に飛行機が墜落してくる。とかにしよう」
「それは大変ですわ」
「でも打つ手なしっつーのも違うだろ?」
「........あっ」
「そう花形さ。アイツになんとかさせればいい。だろ?」
「ふむ。確かに。咲さんなら、なんとかできそうですわね」
「だろ?不幸はみーんな押し付けちまえば良い」
顎元に手をやりしばらく何かを考えた後、特に何かを言う訳でも無く二人を連れて灰色の元を後にした。
「あっ、おい!金置いてけよ!」
三人は繁華街を抜け、商店街の中を歩いていた。
初めて見るものだらけの商店街。悪戯に鼻腔をくすぐる香り、目を引く色とりどりの装飾。耳が痛くなるような若者達の騒ぎ声。慣れていても辟易としてしまいそうな空間に、つい最近まで人里離れた山に居た二人は目が回りそうになっていた。
どこを見ても知らないものばかり。キョロキョロと辺りを見回す二人とは違い、何か真剣に悩んでいる様子の美華条。
結局これと言った良いアドバイスも得れず....どうしましょうか。
良い名前....苗字は大切なものなので、わたくしが付けるのは違う気がしますし....
おや?少しお疲れ気味でしょうか?....ん?女の子の方はどこを見ているのでしょう。
少女の視線をくぎ付けにする物。美華条がその視線をたどってみると、そこには一軒のケーキ屋が。
あら、あんな所にケーキ屋が。いつからあったのでしょう。いえ、そんなことより、もしかしてケーキが食べたいのでしょうか。
「アレ見に行ってみましょうか」
相変わらず返事はおろか、頷く事すらしないが、美華条は少女の表情が僅かに明るくなるのを見逃さなかった。
入店するや芳醇な芳香が三人を包み込む。
ほう。これはなかなか結構なお手前で。香りから判断するにこのお店のケーキは、フルーツを中心にした物を取り扱っているのでしょう。
デパートに出店する有名店にも負けないクオリティの物が、このような掃き溜めの様な所にあったとは。
そういえば、わたくし朝から何も食べてませんわね....腹が減ってきましたわ。
ポンっ.... ポンっ.... ポンっっ....
....こほん///それはそれとして、どれにしましょうかね。わたくしの好みはともかく、この二人はどうなのでしょうか。好き嫌いもアレルギーも分かりませんし、これまでの食生活も分かりませんし。
まぁ、概ね想像は付きますがね。だからこそ、いきなり刺激の強い物を入れてしまうと胃が驚いてしまいますわ。
刺激の少なそうな....リンゴにミカン。あっ桃もありますのね。こっちのオル....オルキーデ?なんでしょうこれ。
「ムッシュー。このオルキーデとはなんですの?」
白いエプロンを身に纏った男性シェフが答える。
「あぁ、それはブルーベリーです」
ブルーベリーですか....刺激も少なそうですし、なにより美味しそう。この子達が何も言わなければコレにしましょう。
「お二人はどうします?何か好きなものがあれば、指をさすなり、視線を向けるなり....」
これも当然何も返ってはこない。それどころか、話を聞くときは話し手の目を見ろ。と教育を受けてきた二人は、美華条の目を凝視しており、視線から欲しい物を察するという事すらさせてもらえない。
まぁ、やっぱりそうなりますわね....
「このオルキーデを3つ頂けます?」
「はい。もちろんです」
「ありがとうございましたー!」
買ったケーキを少女に持ってもらうと、三人は店を後にした。
オルキデ....確かフランス語で”蘭”でしたかね。青い胡蝶蘭からインスピレーションを受けたのでしょうか。
ふぅむ。蘭ですか。蘭....ラン........あっ。
美華条邸、自室。
「さぁさぁ頂ましょうかね~。手を、あー、あなたは手を洗ってらっしゃい」
少女が台所で手を洗い、戻ると、買ったケーキが皿の上で待っていた。三つのカップには紅茶が注がれており、その手前にはフォークが置かれていた。
「お座りなさい。頂きましょう」
美華条が手を合わせた後、皿を手に食そうとした時二人の様子が目に入った。
「?食べませんの?」
「「....」」
「....もしかして、フォークの使い方が分からない....?」
「「....」」
「そういう事なら食べさせて差し上げましょう」
そう言うと美華条は少女の横に移動し、ケーキを一口サイズの半分程をフォークに乗せ、少女の口に運んだ。
少女の表情がパッと明るくなったのを見届けると、少年の方に移動し、同じように食べさせた。
「どうです?美味しいでしょう?ってもわたくしまだ食べてませんがね~」
少女は美華条のつまらない冗談を無視し、フォークを手にパクパクと食べ進めた。少年もまた、美華条が最後まで食べさせた。
どことなく幸せそうな二人に、美華条はケーキを食べながら話し始めた。
「大事な話なのでよく聞いてくださいね。あっ美味し。いいですか?今から二人の名前を発表しますわね。」
ピンと来ていない二人をよそに、淡々と話し続ける。
「少年。あなたの名前は『冷蘭』です。そして、少女。あなたは『赭蘭』です」
....そんなキョトンとした顔をされましても。これでも、良い名前を思いついたと思いましたのに。
「さぁ、言ってみて下さいな。赭蘭」
「せい....らん....?」
「Bravo! あなたも!冷蘭」
「レイラン」
「Très bien! 良いですか?今日からそれが貴方達の名前になります。といっても、本当の名前を思い出すまでの”仮”のものですがね」
「はい」
「ぶふぁっっ!!」
美華条は飲みかけていた紅茶を吹き出した。
「え!?今返事してくれました!?あらあら、まあまあ!」
これまで、ほとんど口を聞いてくれなかった赭蘭が、初めて自分に対して口を開いてくれた。
美華条にとっては、それが自分に対して心を開いてくれた様に感じて嬉しかった。
二人を抱き寄せると、スリスリ、わしゃわしゃと撫で回し頬を擦り付け回す。嫌そうでは無いものの、照れくさそうな、どうしたらいいか分からずタジタジとしていた。
「あ゛ぁ゛~か゛わ゛い゛い゛て゛す゛わ゛~~~!!」
夜中、美華条は起こされた。眠い目を擦りながら、自身の体を揺する手を辿ると赭蘭が座っていた。
「んぁ....どうしましたのれ....せいらん?」
「おといれ。おねがいします」
トイレ....あっ付いて来て欲しいのでしょうか。
フフっ。こういう子供らしい一面もありますのね。
「行きましょうか」
その言葉を聞くと、赭蘭は冷蘭の元へ駆け寄り、短い腕をお腹へ通し、持ち上げようとし始めた。
「んん?なにしてますの?」
....いや、まさかとは思いますが、用を足したいのは赭蘭では無くて冷蘭?
陣崎邸で出会った時もそうですが、赭蘭は意外と世話焼きというか、お姉さん気質なのでしょうか。
「大丈夫です。わたくしが連れて行きますわ。赭蘭。貴方は寝ていなさいな」
赭蘭を寝かし、布団を掛けると冷蘭を抱え上げ、静かに部屋を出た。
あれ?あれあれ?そういえば冷蘭は男の子。おまけに四肢を欠損している。
便座に置いても、便器の中にストンと落ちてしまいますし、わたくしが支えてあげる必要がありますわね。
しかし、えーー、え~~?いくら子供とは言え、こう。何と言うか、こう....ねぇ?
あーだこーだと考えている内に、トイレの前へと到着した。
電気を付け、扉を開ける。胸の前で大人しく抱えられている冷蘭のパジャマズボンをソっと降ろす。
いよいよこの時が来ましたか....動揺してはいけません。冷静に。冷静に。
美華条は視線を逸らしながら、冷蘭の下着を降ろす。
よしなんとか。と思っていた矢先、美華条は幼少期のある出来事を思い出した。
それは、庭に咲いている花に水を上げようと、ホースを水道に繋いだ時の事。
ホースの先を持たずに水を出したせいでホースの先が暴れ、辺りがビシャビシャになったという失敗の思い出。
美華条がそのように考えてしまうのも無理はない。
男性の排尿など見たことが無くて当然。知識が無くて当然。
もしやこれは、何をとは言いませんが、わたくしが支えてあげる必要があるのでは?
今も支えてはいますが、こう....ねぇ?こっ恥ずかしいような。
「冷蘭?えっと....お支えしますわね?」
冷蘭のモノを優しく指で持ち、便器の中心に照準を向けた。
ほわあぁぁぁぁ!!さささ触ってしまいましたわ~~!!
意外と柔らかいのですね....それにほんのり温かいような....
いえ!いえっ!考えてはいけません!破廉恥ですわ!破廉恥ですわ~~!!
....よし、なんとかミッション完了ですわ。
ん、そういえば、男性は用を足し終わった後は拭くのでしょうか?
念のために拭いておきましょうか。正しいやり方は後日、灰色辺りにでも聞けばいいでしょう。
下着、ズボンを上げ、水を流すと扉を開け、表へ出ると赭蘭が立っていた。
「あら、心配で付いて来てしまいましたか?無事に終わりましたわ」
そう言うと、赭蘭の手を取り、寝室に向かった。
しかし、こう何と言うか、男性のモノはもっと固いイメージがありましたが、意外とふにふにしていましたわ....これが普通なのでしょうか?
ほわあぁぁぁ....なんだか目が覚めてきましたわ....ん?
ふと、冷静になって初めて気づいた。美華条の袖を赭蘭がつんつんと引っ張っていた。
「んん?どうかしましたか?」
「ありがとうございます」
「あらあら!まあまあ!お礼なんていいですのに」
赭蘭の眠そうなか細い感謝の言葉に、感極まる美華条だったが、ベッドに入りいざ寝ようとするも全く寝付けなかった。
ふと左方から視線を感じ首を傾けると、こちらをジッと見つめる冷蘭と目が合った。
「うん?眠れませんか?」
「....ありがとう。ございます」
!!??!!??
わっ!?喋りましたわ!!これまで一度も話してくれなかった冷蘭が!?
てっきり口がきけないのかと思っていましたが、なんとなんと!感動ですわ!涙がでそうですわ!
赭蘭と比べてやや大人びた話し方ですが、可愛らしい声ですことっ。
「お礼は結構ですわ。おやすみなさい」
ついに冷蘭も心を開いてくれましたか....
思えば二人は、普通に生きていれば経験しえない苦痛の中で育った様な物。
では、二人の人生は不幸だと言えましょうか?いいえ。この子達の人生はこれから。
この子達が亡くなる時。いや、何でもない時も常に”幸せ”だと感じていられるようにしてあげたい。
というか、します。わたくしの新しい家族。わたくしの赭蘭と冷蘭。
この人生を賭けて必ず。”生きていて良かった”と思わせてあげますわ。
冷蘭の額に口付けをすると、優しく抱いて眠りに落ちた。
美(よく考えたら名づけ相談の相手が占い師とはどういうことなんですの....?)
内「....おい。聞いてんのかよ」
美「いえ」
内「いえ!?」




