七話 龍花ダンジョンとレベルアップ
長らくお待たせしました!ヒカモブ7話!!どうぞ〜
「はい,今回から龍花ダンジョン攻略していきまーす!え?誰に向かってやってるかって?知らん。なんとなくこっち向いてやってるだけだ。じゃあ、今回はとりあえず10階まで行ってみまーす!」
《二階層》
「ふーむ、、、魔物パレードですね〜それもB級の。楽しそうですね〜私も混ぜてもらいましょう!鬼魔法 百鬼夜行」
刹那、僕の後ろから青い炎が現れてはどんどん魔物達を襲う。さらに、その後ろからは大量の鬼が現れ、魔物達を引き裂き、叩いたり、焼いたり、斬ったりする。まさに地獄絵図である。
その中に1匹鬼どもを駆逐している魔物がいた。
「ふむ,S級魔物 バンパイア。levelは70前後。血魔法という珍しい魔法を使う魔物、、、でもな?俺はスキルで使えちゃうねん。ごめんな?血魔法 紅線」
赤い血のような光線を放っては、バンパイアの心臓部にあたり、そのまま灰になって消えていく。
「、、、ふむ、、、とりあえずこれだけかな?三階層へ向かおう。」
《三階層》
「ふむ、、、今回はA級魔物が多いな。バンパイアがボスじゃなくなった感じだな、、、となると今回のボスは、、、S級かな?お、あれっぽい。
S級魔物アースドラゴン
、、、実物なんて初めてみた、、、かっこいいな、、、って、、、なんか魔物全員こっちみてる?、、、や、やっほー」
「「「グァぁぁ!!」」」
「そりゃ襲ってきますよね!」
刹那、後ろへ飛んでは、袈裟斬り、突きを放ちながら作戦を練る。
「流石にこんなところで負けてたら世界最強なんて無理だよね、、、よし!ここは魔法も神天魔流も使わずに勝とう!」
そう決めると、居合い切りの構えをする。魔物は構えても突進を止めない。そりゃ何をするか分かってないっていうのもあるかもしれないが、、、それでもここでやらないという選択肢はない!
「(即興技)古式 流水」
流れるような剣。そして止まらない神速の居合い斬りによって放たれた斬撃は誰も止められず
直線上にいた魔物達は一気に消滅していった。
「(即興技)古式 凛風」
そして残った魔物はまだ突進してくる。それはまさにモンスターハウスのような量。それに関わらず彼は、近づいてきた魔物をーー微塵切りにした。全く見えない剣技。彼が前世子供のように傘を振り回していた時のようにただがむしゃらに振るった剣は綺麗に魔物達を切り刻んでいく。
「(即興技)古式 蜃気楼」
いまだに減らない魔物達。痺れを切らした彼は膨大な魔力を放つ。
正に人間1人が持っているとは思えないような量の魔力。そしてすぐにそれを引っ込めるとーー彼は動かなくなった。
好機。そう魔物達は感じた。そして突進していく。ただ目の前の目標に向かって、駆けていく。そして彼の目の前に来た魔物は違和感を感じた。『本当に何も動いてないのだ』目も、鼻も、なんなら心臓すらも。だが、それに気づくには遅すぎた。
突如、彼がいた場所から消えたのだ。魔物達は探す。どこへ消えたのかと。だが、どこを探してもいない。消えた?誰かが食った後?そう思った時、、、どこからともなく声が聞こえた。
『いない?そりゃそうだ。魔力を広げて自分の存在を小さくしたんだ。さて、この準備も終えた、さて、魔物の皆様、ここからはウル劇場、、、もとい、、、白崎永多の殺戮ショーのスタートです。お金は経験値、材料はあなた方です!さて、最後の光景を目に焼き付けてください!
イッツショウタイム』
刹那、周りにいた魔物達が消えていく。後ろにいた魔物から徐々にそして一万もいた魔物はいつのまにか100匹へと減っていた。
一気に減って警戒し始める魔物達。そしてやっと開けた瞬間、、、最後に魔物が見たのは、
魔物の返り血さえも浴びていない、無傷の彼に細切れにされた瞬間だった。
「よし終わ、、、「ぐウォーー!!」」
刹那、後ろから声がする。しぶといアースドラゴン。先程の剣撃から生き残ったようだ。
「しぶとい亀だなぁ、、、てか前も見たけどお前名前アースタートルに変えた方がいいんじゃない?まだ似合ってるよ。」
そう言うと、すぐに剣を構えて、斬撃を飛ばす。
「グァ!!」
斬撃を尻尾で受けようとするが、、、斬られて失敗する。
「(即興)古式 残影の光」
影分身のようなことをすると、全員同じ動きで、首に向かって斬撃を放つ。
「がギャァぁああ!!」
断末魔が飛ぶと同時にアースドラゴンの首は落とされた。そして死んだのを確認すると。
「、、、あれ?10秒で終わらせるつもりが28秒経っちゃった、、、とりあえず今のステータス見るか。 ステータスオープン」
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名前 ウル 貴族 男 level 99 10歳
スキル 神帝
称号 神の子 神帝 転生者
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「一気に66も増えた、、、頑張れば学園前に1000レベ行けそうじゃない?そうと決まればどんどん先へ進もう!」
《四階層》
「さて、ここの魔物は?AAA級の魔物の群れかな?」
するとあり得ない声が聞こえた。
『何故,ここに人間が来る⁈』
「は?もしかして言葉が通じる系?これは頭いい感じの魔物だな」
『まぁ,ここまで来たとしても、ここで貴様は終わりだ!皆の衆かかれ!』
「ふむ、、、AAA級魔物 レッサードラゴンの群れか。確かにまあまあ強いが、、、それでも今の俺から見たら雑魚の集まりかな?だって、、、彼らのステータスは、、、」
そう,30レベならまだ勝てるかと言われたら負ける可能性がある相手だった。だが、今は99レベル。そしてレッサードラゴンのステータスはーーーーーーーーーー
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レッサードラゴン
魔物 level65 スキル 火魔法 雷魔法 どちらも二級まで。
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「ようは、魔法を放たせる前に潰せばいい!
重力魔法 第一魔法 圧縮
くらえ!【ショット】!!」
重力魔法 圧縮は個として使いにくい。何故ならその場にあるものを圧縮させるだけの魔法だからだ。そこから逃げられれば当たらない。だが、放てば、逃げづらくなる。そして研究した結果分かったのはーーーーーーーーーー
刹那、レッサードラゴン達は吸引されていき、全員集まったところでどんどん縮小されていき、圧殺された。
何が起きたか、それはーーーーーーーーーー
圧縮はショットをすると何故か吸引の魔法も付いてくる。だから全員吸い込まれていったのだ。
「さて、、、これで終わりか、、、」
刹那、危険を感じたウルは上へと飛んだ。
同時に先程いた場所には見たことがあるやつがいた。
「、、、何故こんなところにいる?
アルト殿ーーーーーーーーーーいや、
アルト アルマス伯爵。」
「フォッフォッフォッ、、、コレをかわすとは、、、お主本当に子供か?ただの化け物じゃないのか?」
「残念だったな爺さん。子供だが、少しイレギュラーな子供さ。と言うか、よくここが分かったな。、、、いや,よく俺の居場所が分かったな。」
「ん?変わらん質問じゃな、何故言い直しー「そりゃお前がこのダンジョンを知っているのを知っていたからだ。大方、盗賊を雇って俺を買おうとしたの、お前だろ?で、あの父親は、俺が王様の前で宮廷魔術師になるのを拒否して、自分の執権が落ちるのを危惧して俺を売ろうとした、、、ってところだろ?なんとなく理解したぜ。だから俺が伯爵家だったのか。」
そう,このゲームの世界に似たこのウルは最初主人公の前に現れた時、自分で伯爵家と言っていた。なのにここでは公爵だった、、、全ては売られた後だったからだ。そうなると全てが繋がってくる。
「ほう、勘のいいガキだな。どうだ?伯爵家へ来ないか?どうせ親には嫌われてる。私は君に好待遇するつもりだが?」
「ご生憎様、父親には死んでもらうし、伯爵家へは行かない。妹が公爵家の当主となろう。面倒だけど。あれにして、俺は旅に出るつもりだからな。」
「兄としてそれはいいのか?」
「俺は面倒事は嫌うタイプでな。どうだ?ついでに死んでもらってもいいぞ?」
「ふっ、面白い奴だ。伯爵家で遊んでやろう。だから、、、眠ってもらおう」
「残念だがそんな未来はこねぇぜ?さて、死んでもらおうか!」
そして、超越者対最強の戦いが始まる。
え?あっちはって?、、、もう少しお待ちくださいませ!