五話龍花ダンジョンと最強のウルと出会い
エリエーリ!こっちも見てくれっす!あっちもっすね!
次の日
僕は朝早くから目を覚まして,庭の周りを走っている。
(異世界転生3日目、今日は初めてのダンジョンに挑戦だ!)
そう,僕が今日早く目を覚ましたのはダンジョンに挑戦するからだ。
(確か,龍花ダンジョンにはC級魔物からSS級魔物のダンジョンだったな。確か,ボスのランクが、、、SSS級魔物で、、、聖剣があったから勝てたんだよな、、、)
そんなことを思いながらランニングを終わらせると,時空魔法 第三魔法転移で城外へと出ては、身体強化魔法で龍花ダンジョンの方へとダッシュしていく。このまま誰にも見つからないように願って、、、だが、、、
森に着いた時ーーーーーーーーーー
「キャ⁈」
「ふぁ⁈」
誰かとぶつかった。
確かにもう森の中だから冒険者がいても不思議ではないのだが、、、まさかこんな朝早くからいるとは、、、
「あ,ごめんなさい。大丈夫ですか?」
一応気遣って声をかけておく。
「うるさいわね!私はアリネスよ?侯爵家の令嬢なの!気安く話しかけないでもらえる⁈、、、と言いたいところだけど,今回はいいわ,早く後ろの魔物をやっつけて頂戴。」
アリネス、、、この乙女ゲームのヒロインの一人で,侯爵家の令嬢。学園の試験中、魔物に襲われるところを勇者に助けてもらうのだが、、、
(この時は結局聖騎士団長が駆け付けてたんだよな、、、俺があの人倒して怒って早く帰ったせいで物語の始まり前がこんな狂うとは、、、というか、、、あの魔物って、、、)
アリネスが指した魔物、、、それは、、、
(level10のクソ雑魚モブリン、、、間違えた、、、ゴブリンか、、、龍花ダンジョン前のウォーミングアップにでもするか、、、)
「はいはい、アリネス令嬢の仰せのままに」
そう呟くと,アリネスの前に立ち、構える。
「ーーー神天魔流 天壊崩華 」
神速の 光魔法特級魔法 煌天を拳に纏い,攻撃すると,浄化能力があるため,侯爵クラスまでの悪魔を消し炭、アンデットキングクラスも一瞬で浄化可能。
「ゴブ⁈」
刹那、ゴブリンは灰と化した。
「え?ご、ゴブリンが一撃?あ,あなた何者なの?」
「ん?あぁ、言ってませんでしたね、
ラミレンス公爵家 長男のウル ラミレンスです。好きな魔法は特級魔法 闇魔法 崩壊
よろしくお願いしますね!」
蔓延の笑みでそう宣言する。
「、、、ま、も、申し訳ございませんでしたあぁ!?」
2日続いて僕の前で叫び声が聞こえた
(この世界は叫ばないと気が済まない人が多いのかな?ま、いいか、あ,後アリネスのステータスは確か、、、)
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アリネス ローデリア 侯爵家 貴族 女 聖騎士 level17 11歳
スキル 聖魔法 剣術 火魔法[第二魔法まで使える]
武器 ミスリルの剣[硬い]
称号 侯爵家の娘 聖騎士 貴族
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確かこんな感じ。聖魔法使えるだけで凄いけど、第二魔法までなのは弱いんだよな、、、
「あ,あのどどうしてこんな森の中へ?level上げでしょうか?」
「あ,うんまぁ、そうなんだけど、、、あ,出来ればここには僕がいなかったことにしといてくれない?父上うるさいから、、、ね?」
「はい!わかりました。絶対に言いません!あ,助けてくださり、本当にありがとうございました。」
そう言うと、彼女は走って森を出ていく。
(さて、少し遅れたけど、ダンジョンに入って行こうか!)
そう思うと、ダンジョンの方向へと走っていく。
ーーー数分後
「ここが龍花ダンジョン、、、確か,ダンジョンのクラスはSS級、、、世界で二番目に脅威とされているダンジョン、、、力試し、、、行きますか!」
そう言って、ダンジョンの中に入っていく、、、
後ろからアリネスが来ていることに気づかずに、、、
《ダンジョン一階》
「、、、んーリアルで体感するとこんなにも迷宮感があるとは、、、あ!早速魔物発見!どれどれ〜わぁ!C級魔物 レッドボア!!level平均25の魔物!さてさて、力試し、、、スタート!」
すぐに鋼の剣を持つと、首を狙って斬撃を放つだろう。
「ボアァ!!」
流石に普通の攻撃は簡単には当たらず、避けては突進を仕掛けてくる、、、が、、、
「うん,それ待ちだった。 神天魔流 神天壊崩剣 剣に闇魔法 特級魔法崩壊」
を付与し,切ると相手は毒を喰らったかのように崩壊していく。そして,袈裟斬りを放つと,鏡のように反対にも斬撃が放たれる。
「ボアァ⁈」
「はい、即落ち2コマお疲れ様〜で、それが20匹、、、と、、、なんちゅーか、、、行かれておらっしゃる?」
「ちょっ、ちょっと、こっち来ないでよ!」
「へ、そんなこと言うなよ嬢ちゃん、嬢ちゃんを売れば高くつきそうだしなぁ、、、『本来なら公爵家のガキ』なんだが、、、どこにもいなぇからよ、、、先にお前売ることにしたんだわ。」
(あ?なんでアリネスが来てんだよ、、、てかなんだ?盗賊?、、、、、、ははっ!好都合!ぶち殺ショータイムだ!)
だから俺はーーーーーーーーーー
「なぁ、そこの賊共。狙いはどうせ俺のことだろ?公爵家のガキなんだからよ。」
「あぁ?ガキの冒険者がなにほざいてやがる、お前父親に無断でここに来たってのか?なら頭いかれてるなぁ!!ここは龍花ダンジョンって言うーーーー」
「SS級ダンジョン、、、世界で二番目に危険なダンジョン、、、だろ?」
僕は賊な話を遮ってそう言った。
「おうおう,ガキが知ってるならなんで来た?」
「え?世界最強。それが僕の目指す最高到達点。誰が邪魔しようとそれを変える気は一切ない。たとえそれが魔王でも、消し炭にする。」
「へッ、頭いかれたガキかよ!お前ら!やっちまえ!」
その声と同時に100人ほどの賊が僕を囲った。
「、、、100人とレッドボア20体、、、うん,雑魚は何人集まっても雑魚なんだから、皆殺しでいいね!ーーーさて、死ぬ準備はいいかい?ゴミ共」
(こんなところで止まってたら一生上へ行けない、、、やるのは、、、即落ち1コマ!!だからー)
「特級魔法 雷魔法 雷滅 闇魔法 崩壊
『特級合成魔法』ーーーーー死」
刹那、周りの盗賊100名、レッドボア20体が一瞬にして消え去る。
「は?おいおい、どんだけ化け物なんだよ。聖騎士団長も負けたとは言ってたが、なんで特級魔法を合成、それに二つも使えるんだよ!化け物かよ!」
「ごめんね、僕、世界最強になりたいから、どんな敵でも、慈悲はやらないんだ。もちろん,父上にも死んで償ってもらうよ。僕を狙って、しまいにはアリネス令嬢も巻き込んだ、、、消えてもらうしかないのさ。」
「ひ、ひぃ⁈まっ待ってくれ!?ぜ、全部公爵が悪いんだ!しけた金しか払わねぇから!」
「知らないよ。僕は僕の気持ちを最優先とする。もちろん,魔王でも、勇者でも、神でも、全部敵対するならーーーーー皆殺しだよ。」
(くそ、、、こんなんだったら仕事を受け持つんじゃなかった!だが、面白いやつの情報を知れた!ここは意地でも死なねえ!)
「な、なぁ、この令嬢を返すからよ、見逃してくれねぇか?」
「、、、あ,それならーーーーー確かに、、、よし,いいだろう。早く渡せ。」
「キャ!!」
そう言うと彼は令嬢を投げて逃げていったので
風魔法で落ちないようにし、しっかりキャッチする。疲れたのか彼女は気絶していた。
「、、、はぁ、、、面倒、、、とりあえず、、、ここまでの記憶全て消して侯爵家の前にでも置いておくか。」
そう呟くと【転移】で侯爵家の前に移動した。
門番が驚いていたが、すぐにアリネスを渡すと、事情を説明して、すぐ自分の部屋へと転移した。
「さて、、、ま、バレてなさそうだし、今日はこのまま寝るか」
そう言うと、今日の疲れが溜まっていたのかそのまますぐに意識が闇へ落ちていった。
記憶を消すのを忘れてーーーーーーーーーー