表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

003 初めてのCT検査

 大学病院での初診が終わって、考える暇もなく看護師さんから別に説明を受ける。これから受けるCT検査は、造影剤を入れた検査になるので同意書が必要とのこと。しかも、食後3時間は開けた方がいいらしく結構待つことに……。


 同意書の内容は、主に副作用について。


 ――――吐き気やかゆみ、くしゃみ、発疹などの軽い症状や血圧低下、呼吸低下などのショック症状が起こることがある。造影剤は尿によって排泄されるため、検査の後には水分を多めに取ることが大切。


 検査をするために、同意書を書くって中々ないのでここでたじろぐ私。でも、検査しないと先に進まないのでもちろん書きましたが……。


 恥ずかしいのだけど私、CT検査の知識って医療系のドラマで見たことがある程度だったの。そもそもCT検査とMRI検査の違いも知らなかったし。大きな筒の中に入って、レントゲン見たいのを撮るのかな? くらいの浅いもの。

 それも間違っている訳なんだけど……。なんにせよ、注射を打ちながら検査するなんて知らなかったよ!!


 それに私、注射苦手なんだよ。血液検査するときも、注射している時は見ない派だし。しかもただでさえ苦手なのに、血管が細いらしくいつも極細の針で打たれてチューブを通しての採血だから時間かかるし。採血終わると、その日はヘロヘロになります。


 そんな私が、血液検査の後にCT検査の二本立てです。ただでさえテンションダダ下がりなのに、追い打ちをかけるような現実。行きたくないけど、行くしかないじゃーん。


 溜息をつきつつ、トボトボと肩を落として血液検査に向かいます。嫌だなって思いながら待っていた血液検査。

 終わってみたらびっくり、大学病院の採血室は流石だった。一日中、採血担当の看護師さんですよ。手慣れている。あっという間に、採血終了。

 最初に刺すときにチクッとしたくらいで、あとは全然痛くなかった。良かった。少し余裕を残してCT検査へ。


 耳鼻科の初診が終わってから、CT検査まで時間が空いたので結構待つかなと思ったけど、看護師さんの説明とか血液検査とかしていたら丁度いい時間になっていた。


 ドキドキしながらCT検査の受付を済ませ、検査服に着替えます。今回私は、胸から上の検査だったので上だけ検査着に着替えた。


 ここで少し、CT検査の説明をします。


 ――――CTとは、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成する装置。レントゲンと同じX線という電磁波を用いた撮影。


 着替えが終わると、大きな重い扉の中の検査室に向かう。中に入ると、ドーナツみたいな大きな白い輪っかが目に入る。

 よくテレビで見るやつだって内心思っていた。輪っかの手前に、横になる台があってそこに仰向けで横になる。


 で、私の場合はここで造影剤の注射をします。(造影剤なしの人もいます)造影剤を入れての撮影は、臓器や血管にコントラストをつけ(白黒をはっきりさせる)画像を見やすくするためなんだって。より、病変とかがわかりやすくなるみたい。

 だが、しかし……。この造影剤の注射器が曲者で、すっごく大きいです。薬剤が注射器に入っていて、透明の細いチューブを通して体の中に入れていく。ちなみに注射針は、刺す時は痛かったけど刺している間は痛くなかった。


 そして、なんでこんな作りなのかっていうとまず造影剤なしでCTの撮影をする。無しで撮影が終わったら、次に造影剤を入れて撮影。


 注射の針を刺したら、大きい布で体が動かないようにぐるぐると巻かれて固定された。そして検査技師さんから「動きに弱い検査なので、絶対に動かないで下さいねー」と言われる。


 私、初めての検査でめちゃくちゃ緊張してて、さらに動いちゃいけないって言われて体に力が入ってしまったの。

 もう極度の緊張状態ですよ。でもそのまま、まずは造影剤無しでの撮影が始まった。ドーナツみたいな輪っかの中をベッドが移動して、撮影箇所が終わったらベッドが元の位置に戻る。そしたら次に造影剤を入れて撮影する。


 検査技師さんから今度は「お薬入れていきますねー」って声がかかった。すると、手動なのか自動なのかわからないですが、検査技師さんのタイミングで注射器から薬が体内に入ってくる。


 さらに検査技師さんから、「体が温かく感じるかも知れませんが、お薬なので大丈夫です」ってまた声がかかる。

 その言葉通り、注射されている腕からじわじわと温かいものが体に入ってくるのがわかる。じわじわがあっという間に体中にいきわたり尿意を感じる。すぐにトイレに行きたい。

 すぐに膀胱にいくからなのか……我慢するしかないんだけど……。とにかく、体中の血管が熱くなる感覚。あまり気持ちいいものじゃないことは確か。


 不快感を覚えながら、二度目の撮影が始まった。二回目の撮影で、カチコチの緊張状態は和らぐも、造影剤の不快感が体を支配してなんとも言い難い。

 さっきと同じように、ドーナツの輪の中にベッドが移動する。撮影自体は特に問題なくすぐに終了。撮影が終わると、注射器の針を抜いてもらった。これもやっぱり、検査技師さん手慣れている。最後に「太い針で打っているから包帯でガーゼ止めとくからねー」って言われる。

 後で、包帯外した時にガーゼについている血の量が多くてちょっとびびったよね……。


 CT検査の時間は、部屋に入ってから多分二十分くらい。人によって個人差があるだろうが概ね十五分から二十分くらい。


 ちなみに私は、特に造影剤の副作用は無く終了。だけど極度の緊張状態から抜け出せた私は、物凄く疲れていたけどね……。


 その日は、朝早くから病院に行ったのだけど検査や説明があって家に帰ったのはもう夕方で……。くたくたになって家に帰り着いた。

 でもさ、後で知ることになるんよ。CT検査なんて全然大したことなかったって……。


 次回、MRI検査に続きます。


※個人の感想なので、人によっては感じ方はそれぞれです。全然、大丈夫だったーって方もいると思うので。一例だと思って参考にしてみてね。


☆自分の時はこんなだったよって感想書いてくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] CTやらMRIやらどこが違うのって思いますよね。 先に父が両方とも受検していたので、自分の時には検知識はありましたが、実際に受けたら検査後は1日中気持ちが悪かったです。特にCTの検査剤は辛か…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ