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水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
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第9話 三角の家1

 東海市の南にある浪江(なみえ)市に昔、新築の家が建てられた。

 そこには若い夫婦が住んだがある日惨殺されてしまう。

 それから住人が何度も入れ替わるが皆、1年も持たず出て行ってしまう。

 そして最後の家族は、一家心中をしてしまう。

 その後買い手はつかず、三角の土地に家が建てられていることから

 近所では三角の家と呼ばれ気味悪がられることになる。

 その後、三角に家の庭に入っていた子供たちの1人が道路へ出たところ、車にはねられ死んでしまう。

 不動産業者は、神主を呼びお祓いをするが、神主はその後病に倒れて死んでしまう。

 そのうち、三角の家は、噂になり心霊スポットとなるが

 幽霊を見たとか家に侵入した者が精神異常になったとか噂は絶えなかった。


 東海市の朝宮駅の近くに古馬沙也加の探偵事務所はある。

 今日は、三角の家を管理する不動産業者が訪れる。

 「浪江市の三角の家はご存じですか。」

 「いいえ、初めて伺いますが。」

沙也加の答えに不動産業者は、三角の家のいきさつを詳しく語る。

 そして沙也加に頼む

 「先生の噂は伺っています、どうか、お祓いをしていただけませんか。」

しかし、沙也加は

 「私は探偵です、お祓いなら、お坊さんか、神主さんに依頼してください。」

 「それがだめなんです、お祓いをした神主が死んだということがあって誰も引き受けてくれません。」

 「私は調査をするだけですよ。」

 「はい、それで構いなせんので、お願いします。」

 「では、明日伺いますので案内をお願いします。」

沙也加は三角の家の件を引き受けることになり、たすくに連絡を入れる。


 翌日、沙也加とたすくは浪江市の浜田(はまだ)駅に降り立つ、不動産業者は駅の近くに事務所を構えている。

 そして、業者の車で三角の家に案内される。

 三角の家は、静かな住宅街の中にたたずんでいた。

 沙也加は三角の家を見るとたすくに

 「ここから動かないで。」

と言い、チョークを取り出し、たすくを囲むように地面に三角形を描き、3つの角に梵字(ぼんじ)のようなものを書く。

 たすくは

 「ここから出ちゃダメなんですね。」

 「そうよ、それからペットボトルもう1本出して。」

たすくはさらに聞く

 「そんなに危ないんですか。」

 「そうよ。」

と言ってペットボトルを受け取る。

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