第86話 稲武トンネルの霊
沙也加の事務所にテレビ支局の局長から電話がある。
依頼の度に沙也加は局長の好感度を上げているようである。
「オカルト番組で稲武トンネルを取り上げることになりまして先生に事前に調査をお願いします。」
「稲武トンネルですか、有名でテレビにも取り上げられていると思いますが。」
「そうです、今でも心霊スポットとして有名ですので取りあげることにしました。」
「では、危ない霊がいないか調査すればよいのですね。」
「そうです。」
沙也加は稲武トンネルを調査することになる。
稲武トンネルは明治時代に開通したトンネルで中は掘られた岩肌がむき出しになっている。
そしてバイパスが出来てからは極端に車の通りは少なくなっている。
沙也加とたすくはトンネルの近くに車を置き、歩いて手をつなぎながらトンネルに入る。
懐中電灯を持ちながらたすくは
「霊の数が多いですね。」
「そうね、でも悪そうなものは見当たらないわ。」
しばらく歩きトンネルの中ほどに来た時、大きな体をして他の霊を食べている霊を見つける
「何ですかあれ。」
「私も初めて見るわ。」
その霊は沙也加たちに気づき近づいて来る。
沙也加はペットボトルの水を使って水の刀を作り、霊に切りかかる。
霊は体を硬化したのか刀をはじき返す。
彼女は集中し刀を硬く鋭くして再び切りかかる。
今度は刀が通るそして霊は霧散する。
その後、出口まで危なそうな霊は見かけない。
しかし、沙也加はトンネルよりもトンネルの上の山に気配を感じる。
2人は山道に分け入り山の上へと上がっていく。
そして、途中で慰霊碑を見つける。
沙也加はたすくと手をつなぐ、慰霊碑は黒い霊の塊に包まれている。
「霊団ですね。」
「そうね、慰霊碑に集まっているみたい。」
沙也加はペットボトルの水を使って水の刃を作り霊団に向けて飛ばす。
刃は霊団を切り裂き霊団と共に霧散する。
2人は慰霊碑を見るとトンネル工事の犠牲者の慰霊碑であった。
沙也加は局長に慰霊碑の件も含めて報告する。
オカルト番組が放送される、稲武トンネルで一晩過ごした後、山中の慰霊碑へ行き慰霊祭を行っている。




