第80話 霊道
沙也加の探偵事務所にテレビ支局の局長から電話がかかって来る
「古馬先生、先日の牛頭沼の件はありがとうございました、先生の忠告を聞いてよかったです。」
「いいえ、無事で何よりです。」
沙也加は牛鬼を退治したことは言わない。
「今度、オカルト番組で平成橋を取り上げるんですが、聞いたことありますか。」
「いいえ、ありません。」
「その橋は、自殺者が多い所でなんです。」
「心霊スポットですか。」
「いいえ、ただ取材スタッフが橋から落ちかけまして、欄干の崩れている所から出ている鉄柱にリュックサックが刺さって引っかかり助かったんです。」
「それって、リュックサック背負っていなかったら、鉄柱、背中に刺さっていましたね。」
「そうですね、それでそのスタッフが言うにはその時、死ねと声が聞えて押されたというのです。」
「それではその橋を調べて欲しいということですか。」
「はい、お願いします。」
「分かりました。」
沙也加はたすくと平成橋についてネットで調べるが全国にあり心霊スポットではない。
2人は車で平成橋に向かう、橋は山の中にあり橋の下は深い谷で下の方に川の水が流れている。
橋は平成時代ではなく昭和45年に作られており、作られてから50年以上たっている。
橋の欄干はコンクリート製で所々崩れて鉄柱がむき出しになっている。
沙也加とたすくは手をつないで橋を渡る。
橋には自殺者だろうか数人の霊が見える、しかし、力のありそうな霊はいない。
沙也加はこの場所に違和感を感じる
「もう少し橋の上に居ましょう。」
2人は橋の上に立つ、すると川上の方から黒い塊が空中を流れて来る
「あれって霊団ですよね。」
「そうよ、これって・・・」
沙也加はペットボトルの水を使って水の刀を作り流れてきた霊団を切る。
霊団は霧散する
「どうかしたんですか。」
「思い当たることがあるのよ。」
さらに、霊が川上から空中を流れてくる。
「間違いないわ、この橋、霊道の中に掛かっているんだわ。」
「霊道ですか。」
「霊の通り道よ。」
沙也加はたすくを連れて橋から離れる。
たすくが沙也加に聞く
「どうするんですか。」
「どうにもならないわ。」
2人はどうすることも出来ず帰路に着く。
沙也加は局長に連絡する
「平成橋は霊道に橋がかかっている場所です。」
「それは、霊の通り道と行くことですか。」
「はい、もし取材に行くなら、それなりの霊能者が必要です。」
「先生にお願いできませんか。」
「私はテレビには出ません。」
「そうですね、先生が一緒だと安心できるのですが。」
「無理です。」
「分かりました、他の霊能者の方を当たって見ます。」
そして、平成橋の取材は無事終了し、放送されることになる。
沙也加は、その放送を視聴している、途中霊能者の数珠が切れる
「危ないなー」
霊能者の有様にひやひやしながら番組を見る。




