第61話 稲荷の使いの依頼4
歩道の上に2人は血を流しながら倒れている。
そこへ稲荷の使いが現れる
「よく成し遂げました。」
2人からの返答はない。
「死にたくないのなら渡した勾玉を使いなさい。」
2人は勾玉を首にかけている
「勾玉に生きたいと念じるのです。」
たすくは何とか意識を保ち、右手で勾玉を握り生きたいと念じる。
すると傷口が塞がり、出血が止まる。
使いは続けて言う
「大切な人を助けたいなら、そう念じなさい。」
彼は沙也加を助けたいと念じる。
今度は沙也加の傷が塞がっていく。
そして、意識は途切れる。
たすくが目を覚ましたのは病院のベットの上である。
彼は点滴をされている。
看護婦が気づき医師を呼びに行く、医師は尋ねる
「君ともう一人の女性は傷がないのに出血していたそうだが、何かあったのかな。」
「沙也加は無事ですか。」
「大丈夫だ、まだ寝ているがね、どうしたらこのようになるのかね。」
「妖怪にやられました。」
「君はもう少し寝ていた方がよさそうだ。」
医師はたすくの言葉を信じず立ち去る。
警察が事情を聴きに来る。
たすくの言葉に
「お大事に」
と言って立ち去ってしまう
「本当のこと言っても無駄よ。」
聞きなれた声がする、見ると隣のベットに沙也加が同じように寝ている。
たすくは沙也加に
「稲荷の使いに助けられました。」
「どうやって助けてくれたの。」
「勾玉に念じろって言ってくれたんです。」
「私の分も念じてくれたの。」
「もちろんです。」
「なら、たすくのおかげで助かったのね、これで二度も命を救われたわ、ありがとう。」
「何度でも助けますよ。」
「ご褒美、なにがいい。」
「彼女になってください。」
「もうなっているでしょ。」
「知らなかった。」
たすくは幸せな気分のため天国に行きそうになる。




