表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
6/144

第6話 六角堂の怪奇譚5

 良賢が経文(きょうもん)を唱え始める、沙也加は池の水で刀を作り右手に持つ。

 風もないのに池が波立ち始める。

 良賢が錫杖を地面に打ち付けると池から大きな波が立つ。

 そして、沙也加が何かを水の刀で切り伏せる。

 経は続き、錫杖を地面に打ち付けるたびに沙也加は何かを切り伏せる。

 それを6回繰り返すと池は静かになる。


 良賢は市の職員に言う

 「これでお祓いは終わりました、一度、池の水を抜いて干した方が良いでしょう。」

中年の職員が

 「ありがとうございます。」

と礼を言う


 良賢と沙也加は6人の悪霊と戦っていた。

 良賢が経文を唱え始めると池に囚われていた霊たちが池から離れ飛び去って行く。

 池に浮かぶ6人の頭は、怒り

 「やめないか、取り殺すぞ。」

と脅す、良賢が錫杖(しゃくじょう)を地面に打ち付けると頭の1人が飛び出し向かってくる。

 沙也加は頭を水の刀で切り伏せると頭は霧散する。

 さらに錫杖が地面に打ち付けられる。

 再び頭が向かってくる、沙也加が切り伏せる。

 これを6回続けすべての悪霊を霧散させる。


 良賢は沙也加に言う

 「龍神様の力を使いこなせれば、このくらいわけないでしょうに。」

沙也加には見えている良賢の全身が呪いにむしばまれていることを確かにあまり時間は残っていないだろう。


 後日、池の水が抜かれることになる。

 しかし、このことで大騒ぎになる

 池の底から6体の人骨が出てきたのだ。

 警察が身元の確認をしているが白骨化しているため難航しそうだ。


 2か月後、沙也加の元に公方良賢の死の知らせが届く、その直後、良賢からの荷物が届く、良賢に呪いをかけた呪い屋についての資料である。

 沙也加はつぶやく

 「五條美月(ごじょうみつき)、あれとかかわらなければ」

今の沙也加には敵わない相手である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ