第53話 たすくと一条
大学の講義が終わると一条みおがたすくに声をかけてくる
「付き合ってほしいんだけど。」
「デートかな。」
「残念でした、友達の下宿に行くの。」
「なら、誘う必要ないんじゃないの。」
「それが、心霊現象がらみなの。」
「なら沙也加に頼んだ方がいいよ。」
「試したいことあるからからお願い。」
「友人て女の子。」
「そうよ、なんで聞くの。」
「いや、気になっただけ。」
「男の友達は中野君だけよ。」
たすくは仕方なく一条に付き合うことにする。
友人のアパートに着くと一条はたすくと手をつなぐ
「どお、見える。」
「いや、見えないよ。」
「いま、おじいさんの霊が廊下を歩いているんだけど。」
たすくにはなにも見えない。
「どうも、沙也加とじゃなきゃ見えないみたい。」
一条は期待を裏切られ、少し落ち込む。
2人は友人の部屋を訪れる。
友人に説明を効こうと中に入ると一条の顔色が変わる。
一条には部屋の中央に黒い妖気のようなものをまとった霊が立っている。
彼女の感が危険を告げている
「中野君、まずいわ逃げましょ。」
「友達いるのに逃げるの。」
「これ、危ないわよ、黒い妖気のようなものをまとっているの。」
「危ないよ、それって悪霊だよ、前見たことがある。」
逃げようと振り返った一条の前に突然、悪霊は現れ、彼女の首を絞める。
一条は苦しみもがくが悪霊は手を離さない。
たすくと友人は、悪霊の姿は見えず一条が1人で苦しみもがいているように見える。
たすくには悪霊のせいだと分かっているが、見ることが出いない。
しかし、このままだと一条の命が危ない
「一条さんごめん」
たすくは、一条に抱き着く、すると一条は落ち着く。
悪霊は一条の首を絞めながら言う
「お前、邪魔、死ね。」
一条にはどうすることも出来ない、殺されると思った時、たすくが抱き着く。
するとたすくの体が光だし、悪霊を焼きながら消し去る。
友達がたすくに向かって言う
「変態!」
たすくは慌てて一条から離れる
「中野君、今の何?」
「一条さん、ごめんね、陽の気だよ、呪いを祓ったりできるみたい。」
「何で抱き着いたの。」
「気をコントロールするために必要だったんだ。」
「ふ~ん、沙也加さんにも抱き着いているんだ。」
「黙秘します。」
「すけべ」
一条は友人に悪霊を祓ったことを説明する。
2人は沙也加の事務所を訪れ、悪霊のことを話す。
「何で私に相談しないの死にかけたんじゃないの、でも無事でよかったわ。」
「私を助手に雇ってくれませんか、経験を積みたいのです。」
「だめよ、助手は足りているわ。」
一条は沙也加からお祓いの方法を学ぼうとしたが、彼女は断る。
沙也加のお祓いは水を操らなければならない、誰にもまねができないのだ。
「たすく、一条さんに抱き着けて良かったわね。」
「もうしません。」
沙也加の嫌味にたすくは土下座をして謝る。
最後に沙也加は言う
「依頼料はちゃんともらったんでしょうね、これが一番重要よ。」
彼女はお金に厳しいのだ。




