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水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
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第4話 六角堂の怪異譚3

 沙也加は、六角堂へ行くと池に頭が6人分浮いており、こちらを睨みつけているのを見る。

 市の職員と合流し再度、池を見るを思わず顔をしかめてしまう。

 池全体に霊体がひしめき合い水面には無数の悲しげな顔が浮いている、6人分の頭の霊によって、池に囚われているのである。

 これでは池に近づいただけで影響を受ける可能性がある。

 中年の職員が聞く

 「池に何かあるのですか。」

沙也加は、思わず

 「よくこんなもの放置しているわね。」

と言ってしまう。

 気づくとたすくが、霊たちに呼ばれている。

 水面の顔たちが

 「おおおお~」

と悲しげに声を上げ、新たな生贄(いけにえ)を招く

 沙也加はたすくに叫ぶ

 「近づいちゃダメ、はなれなさい!」

遅かった、池から青白い巨大な腕が出ていてたすくの頭を掴み、池に引っ張り込む。

 池に浮く6人分の頭がニヤニヤ笑う。

 沙也加は、6人分の頭に水の刃で切りつけるが効果がない。

 そして、池の中のたすくを探る、見つけるとたすくには霊たちがたかり水底(みなぞこ)へ引きずり込んでいく。

 水中に水の刃を作り出し、たすくに絡みつく霊体を切り裂く、さらにたすくを霊から守るように水の球体に包み、池の外へと出す。

 水の球体が割れると、たすくは意識を取り戻したのか、水を吐き出し、せき込む。

 沙也加はたすくに駆け寄る。


 しかし、今度は市の職員に異変が起こる、3人はうつろな目をしてゆっくりと近寄ってくる。

 3人の首には池から延びる髪の毛が絡みついている。

 沙也加はペットボトルから水を出すと水の刃を作り出し3人に絡みつく髪を切る。

 3人は力が抜けたように崩れ落ち、口々に

 「寒い」

と言う、真夏であるのに・・・


 沙也加は全員に

 「逃げるわよ」

と言って北条公園の雑木林の外に出る。

 中年の職員はいう

 「急に寒くなって、気が付いたら倒れていました。」

 「3人とも霊に操られていたのよ、池全体が霊の塊になっている、私の手には負えないわ。」

 「祓ってくれないんですか。」

 「私が引き受けたのは調査よ、祓えれば祓ってあげるけど今回は無理ね。」

 「どうすればいいんですか、幽霊が原因で立入禁止なんてできません。」

 「強力なお祓いをしてもらうのね。」

 「あてがありません、どうか助けてください。」

 「分かりました、私の師匠に連絡してみます。」

たすくははじめて恐怖体験をした、そして沙也加が手に負えないというのも初めてだった。


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