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水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
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第29話 五條美月の呪い

 呪いの件からしばらくして公方良賢の元へ女性が訪れる。

 古馬沙也加と同じか少し年上の妙齢の女性は、全身を黒色の衣装で包んでいる

 「あんたが良賢、弟子は一緒じゃないの。」

 「初対面なのに随分な口の利き方だね、私に弟子はいないよ。」

 「そう、舟戸の縁者がいると聞いたんだけど、あんただけなら問題ないわ。」

 「何の要件かね。」

 「よくも私の呪詛(じゅそ)を台無しにしてくれたなぁ、それも、こんなじじいに後れを取るなんて。」

 「へえ、あんたかい。」

良賢はとっさに陣を張る。

 しかし、女の方がはやい。

 「あんたも苦しみながら死んでいきな、私の呪詛は簡単に解呪できないよ。」

 「名も名乗らないつもりか。」

 「当り前だろ名前は大事だからな。」

女は良賢に呪いをかけ去っていく。


 良賢は、体が何かに掴まれるように絞めつけられる、それは体の中に侵入し体の細胞を侵していく。

 体から力が抜け倒れそうになる、それを丹田(たんでん)に力をこめ耐える。

 そして、女の会話から舟戸の名を思い出し。良賢は舟戸沙姫を訪ねる。

 良賢は、沙姫に会い、沙也加をはるかにしのぐ力を感じ、修羅場をくぐって来た者の持つ凄味を感じる。

 沙姫は言う

 「随分弱っているようですけど出歩いて大丈夫ですか。」

 「分かりますか、今日はある女性に心当たりはないかと思って訪れたのです。」

 「あなたの今の状態に関係あることですね。」

 「そうです、私に呪いをかけた妙齢の黒ずくめの女の名前を知りたいのです。」

 「それなら五條美月(ごじょうみつき)ですね、依頼していただければ消して差し上げますよ。」

 「いいえ、人殺しはしません、助けるのが私に役目ですから。」

 「そうですかそれなら教えことは、美月は呪い屋をしているということくらいです。」

 「ありがとうございます、解呪の方法を探ろうと思います。」

礼を言って良賢は立ち去る。


沙姫は沙也加に連絡を入れる

 「沙也加、落ち着いて聞いてね、公方さんが呪いを受けたわ。」

 「誰に呪われたのです。」

 「五條美月、腕のいい呪い屋よ、危ないから手を出しちゃだめよ。」

 「師匠は大丈夫なのですか。」

 「解呪の方法を探すと言っていたけど、たぶん、長くはないわ。」

沙也加は良賢を訪れる

 「どうしたのかい。」

 「どうしたのではありません、師匠、呪いを・・・」

沙也加の目に良賢に張り付く汚物のようなものがうごめくのが映る。

 「見えるのかい。」

 「はい」

 「触るんじゃないよ、うつるからね。」

 「何かできることはありませんか。」

 「ないよ、せめて近づかないようにしてくれ。」

それから沙也加は六角堂の件があるまで会うことはなかった。


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