第25話 死霊は語る3
この2週間、東海警察署の刑事、中山からの連絡はない。
これまでの調査で犯人が嘘をついたことが分かっている。
これで犯人が本当のことを言って死体が出てくれば、沙也加の仕事は終わりになる。
しかし、捜査はうまくいっていないようである、中山から連絡が来る。
沙也加が事務所で電話を受けると中山は
「先生の力を貸してください、犯人が死体を捨てたという所を見ていただかませんか。」
「分かりました、明日行きましょう。」
沙也加は先生にランクアップしたようである。
翌日、沙也加とたすくは中山の運転する車で東海市から南下し漁港に行く。
「こんなとことに捨てたのですか。」
たすくが言う、中山は
「ああ、水深もあまり深くないし、ダイバーが探したが見つからない。」
沙也加はたすくと手をつなぐ
「見える。」
「ええ、堤防に男の人が居ます。」
事件とは関係ないようだ。
沙也加は気配を探るが何も感じない。
沙也加は中山に
「何もありません。」
「そうですか、もうすぐ昼なので、この先にエビフライで有名な店があるので、そこで昼にしましょう。」
3人は店に移動する、店に着くと沙也加は何かに気づいたようだ、たすくが聞く
「何かありました。」
「食事の後にしましょう。」
食事を終え、店の外に出ると沙也加はたすくと手をつなぐ。
店の道をはさんだ反対側の崖の下に女の霊が立っている
「写真の人ですね。」
「ええ」
中山が2人に聞く
「どうかしましたか。」
「写真の女の人が居ます。」
たすくは崖の上を見て気づく
「あ、あれ。」
崖の上の木を指さす。
崖の上の木の太い枝には何かぶら下がっている。
中山が持っていたカメラの望遠レンズで見る
「見つけた。」
中山が言う。
この後、ひと騒ぎになる崖の上には道はなくレンジャーが崖を上って死体をおろしたが、その間、道路は通行止めになる。
「どうやって、犯人は崖を上ったのでしょうか。」
中山が言うと沙也加は
「裏の林から崖に行って、被害者に木を登らせて枝に吊るしたのよ。」
と言い切った。
「しかし、林は地元の人でも入らないそうですよ。」
「でも、霊はそう言っていたわ。」
沙也加はあと2人の霊が自分の居場所をどこかで訴えかけているのだろうと考える。




