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水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
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第23話 死霊は語る1

 古馬沙也加の事務所に東海警察署の中山(なかやま)と名乗る刑事が訪れる。

 中山は、舟戸沙姫(ふなどさき)の紹介状を持ってきている。

 沙也加は、叔母の沙姫の紹介状を受け取り中身を見ると一言だけ書いてある

 「引き受けなさい」

有無を言わせない命令書である。

 叔母の舟戸沙姫と母の古馬沙夜(ふるまさや)は、高校生の頃から警察と関係があったらしい。

 今でも手に負えない困りごとの相談を舟戸沙姫の所に持ち込んでいるようだ。


 沙也加は中山に尋ねる

 「どのような用件でしょうか。」

 「死体を発見して欲しいのです。」

中山の説明では

 「殺人の犯人を捕まえたが、被害者の行方分からない。」

 「犯人の供述では、被害者を食べてしまい骨も何もないという。」

 「そこで舟戸さんに協力を求めたところ、姪が探偵をしているから紹介する。」

と言うことで訪れたということである。

 沙也加は、たすくを呼び出し、中山を入れた3人で、関係のある場所を回ることにする。

 最初に被害者の家に行く、アパートに1人暮らしだったそうだ。

 沙也加は。気配を探るが霊の気配は感じられない、しかし、違和感がある。

 カバンから、紙を取り出し、部屋に置く、紙には丸い円に梵字のような模様が描かれている。

 これは経験のある感じ方だ、沙也加は天井を見る。

 そして中山に

   「天井の照明を調べてください。」

と言う、中山は、鑑識を呼び、照明を調べると小型のピンホールカメラと盗聴器が仕掛けられていた。

 沙也加はアパートの周りも探ったが何も感じられなかった。


 沙也加は中山に言う

   「被害者が襲われた場所を案内してください。」

   「ここですよ、被害者は自宅で襲われたのです。」

   「そうなのですか、それにしては何もないのです。」

   「そうですか、では、拉致されていた場所へ案内しましょう。」

中山は、朝尻町の倉庫街の中にある空き倉庫に案内する。

 沙也加は中に入ると異変を感じる、たすくを呼び手をつなぐ

 たすくには女性が4人縛られ横たわっているのが見えるが、姿が透けていて今にも消えそうである。

 たすくは沙也加に聞く

   「幽霊では無いようですが、この女に人たちは何なのですか。」

   「ここで起きたことが念になって残っているのよ。」

沙也加は中山に言う

   「拉致されていたのは、女性4人です。」

   「えっ、1人ではないのですか。」

   「間違いなく4人です。」

中山の顔色が変わる、犯人は4人も殺している可能性が出てきたのだ。

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