表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
21/144

第21話 退魔紀行7

 悪霊を退治した沙也加は思わぬところで臨時収入が入ってほくほく顔である。

 一方、たすくは、沙也加に興奮したと思われたと考え、ふさぎこんでいる。

 沙也加が聞く

 「たすく、あなた私のこと好きなの。」

 「それは、美人だし、あこがれてますけど。」

 「あこがれだけなの、残念。」

 「僕が好きならいいんですか。」

 「その方がいいわ。」

 「何で」

 「内緒、嫌われないようにするわね。」

たすくは考える、嫌われないようにするということは好かれるようにするということだろうか。

 今日も同じ部屋で沙也加と寝ることになる。

 なかなか寝付けそうにない。


 最終日になるタクシーで街を回る。

 記念公園に記念館など、たすくは沙也加と手をつないでまわるため多くの霊を見かけるが危なく感じるものは居なかった。

 沙也加も何も言わずに見て回っている。

 そして、無事に1日が過ぎる。

 帰りは来た時と同じように新幹線である。

 沙也加は新幹線の中で、大崎先生に提出する報告書をノートパソコンで書いている。

 たすくがボーッと外を見ていると沙也加が

 「肩に手を乗せて、そうしたら違う景色が見られるかもよ。」

と言う。

 たすくは右手を沙也加の左肩に乗せる。

 すると新幹線の窓にはおじさんの顔がある。

 たすくは沙也加の肩から手を放す。

 「どおだった。」

 「あまりいい景色ではありませんでした。」

沙也加は、クスクス笑う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ