第17話 退魔紀行3
沙也加はたすくが持っている力についての話をする
「私には、どうにもできないものがあるの、それが呪いよ、この前の男性覚えている。」
「僕が背中を触れた人ですか、そうよ、あれ呪いだったの。」
「えっ、でも直したんじゃないんですか。」
「やったのはあなたよ、陽の気が強いからできるのよ。」
「私の先生、公方良賢が死んだのも呪いが原因よ。」
「なら、僕が直せたのではないですか。」
「あなたの気では弱すぎるわ、いつかそのくらいまで強い気を操れるようになってね。」
「どうすればできるのですか。」
「分からないわ、経験を積むしかないわね。」
たすくは沙也加と同じ部屋で寝た、しかし、何もできない、沙也加の恐ろしさはよく知っているのだ。
朝早くからホテルを出て、タクシーで次の目的地に向かう。
白壁のきれいな町だ、沙也加とたすくは手をつないで歩く。
たすくには時々、物陰からこちらを見る人や、子供のようなおじさんやらが見える。
沙也加が聞く
「見えているようね。」
「はい、結構いるものですね。」
「ほとんどは無害よ。」
たすくは観光どころではなかった、まるで異世界にでも迷い込んだ気分である。
そして、石橋のたもとに来ると、何か黒い塊が浮いている。
たすくはよく見ると目や手、足、口などがぐちゃぐちゃに混じっている。
沙也加さん、あれなんですか
「霊団よ。」
「良くないように見えるのですが」
「その通りね、人に強い影響を与えることがあるわ。」
沙也加はミネラルウォーターのペットボトルを取り出す。
そして、ペットボトルの水を右手の上で水の玉にするとそれを水の刃に形を変え、霊団に向かって飛ばす。
水の刃は霊団を切り裂くと霊団と共に霧散する。
しかし、それを観光客に見られてしまっている。
「すごい、手品よ、初めて見た。」
「オー、ニンジャガール」
と言った声と共に拍手が起きる。
沙也加とたすくは逃げるように立ち去る。
沙也加は、このことが叔母の沙姫に知れたら大事だと肝を冷やす。




