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水の巫女の助手になる  作者: ぽとりひょん
103/144

第103話 隠れ家3

 一三六は先に行ってしまう。

 たすくは沙也加に聞く

 「どうしましょう。」

 「そうね。」

沙也加は歯切れが悪い。

 明るい時には何もなかったはずである。

 それが暗くなったとたん灯りが見えるのである。

 沙也加は異界のものではないかと考える。

 たすくも同じように考えている。

 一三六が2人を呼ぶ

 「何をしているのですか、早く来てください。」

2人は仕方なく灯りの方へ歩く。

 するとかやぶき屋根の家が建っている。

 一三六は引き戸の前に立ち

 「ごめんください、誰かいますか。」

と声をかける

 「はい、どちら様ですか。」

引き戸が開き、着物姿の妙齢の女性が顔を出す。

 一三六は思わす声に出す

 「すずさん。」

 「はい、私はすずですけど。」

 「忘れましたか、一三六です。」

すずは目を丸くする

 「随分年を取られましたね。」

 「はい、40年ぶりです。」

 「はあ、4ヶ月しかたっていませんよ。」

2人の会話に沙也加とたすくは青くなる。

 明らかに異界に踏み込んでしまったのだ。

 沙也加はすずに聞く

 「元の世界に戻る方法はありませんか。」

 「大丈夫です、夜明け前につながりますから。」

すずは答える

 「それより中に入ってください、夜の外は危険ですから。」

 「はい、お邪魔します。」

3人は家の中に入る。

 家は40年前と変わらす。

 広い土間があり、奥は囲炉裏のある板の間になっている。

 灯りはランプが吊るされている

 3人は鍋料理をご馳走になり、囲炉裏の近くで眠る。

 彼らは夜明け前にすずに起こされる。

 すずは言う

 「そろそろ出発してください。」

沙也加とたすくは素早く準備を整える。

 しかし、一三六は

 「私はここに残ります。」

と言い張る。

 沙也加とたすくは仕方なく一三六を残して出発する。

 2人は道に出て夜明けを待つ

 「一三六さん、どうなるんですか。」

 「本人が選んだのだからしょうがないわ。」

 「40年の思いですか。」

 「それより一晩で何日経ったのかしら。」

 「山小屋に行ったら何日か確認しましょう。」

その後、一三六がどうなったか知る由もない。

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