第10話 三角の家2
沙也加の助手に対する対応に、不動産業者の腰は引けている。
「わ、わたしはどうするんですか?」
「もちろん案内をしてもらうわ。」
「でも、助手に危ないって。」
「彼がいなくなると明日から困るの。」
「そんな~」
不動産業者は涙目である。
「私の指示に従ってちょうだい、命惜しいでしょ。」
「はい。」
不動産業者はとんでもないことになったと思うが、従うしかない。
沙也加はペットボトルから水を右手に出し、手のひらの上にこぶし大の水の玉を作る。
そして、握ると水の刀になる。
「それは何ですか。」
業者が聞くが沙也加は無視をする、というより既に霊と対峙している。
「門を開けて。」
彼女が指示すると業者は南京錠を外し、門を開ける。
すると沙也加は飛込み刀を3回振り何かを切り伏せる。
業者は何か
「おおおー」
と耳鳴りを聞く。
業者が玄関に近づこうとすると
「まって」
沙也加は止め、玄関を刀で切る、水でできているはずなのにドアは紙のように切り裂かれる。
「いいわ、開けて。」
業者がカギを外しドアを開ける、空気がよどんだような匂いがする。
沙也加は玄関から上がる前に刀を一突きする。
そして業者に言う
「いつでも逃げ出せるように靴は脱がないで上がるわ。」
「は、はい。」
まず、1階から回る、一つ目の居間は沙也加は反応しない、そして北側の和室、台所、便所と沙也加は反応しない
風呂に入ると刀を一振りする、すると何もしていないのに鏡が粉々に砕ける。
「うわわっ。」
業者は思わず叫ぶ。
「残りは2階ね。」
沙也加和言うと階段を上るとき刀を短くして、何度も振りながら階段を上がっていく
「おおおー」
とまた業者は耳鳴りを聞く。
2階には東西に2部屋ある。
沙也加は簡単な方から行きましょうと西の部屋に入ると刀をもとの形に戻し、一閃する。
業者は何か黒い物が霧散するのを見る。
東の部屋の前に立つ
「ここか一番危険よ」
沙也加が注意する。
開けると沙也加は部屋に入りベットの上を一閃する。
しかし、刀が折れる、折れた先の部分が水に戻る。
業者は、ベットが血の染まったように赤くなっており、そのベットの上に何か黒い物がいるのを見る。




