プロローグ2-3
僕が...探偵...
確かに、この質問は的をえている。
探偵社に入るのであれば、必然的に探偵になるだろう。
僕は少し悩んで言った...
厚助:「僕には探偵という職業は無理です。」
すると、名手...(あ!名前知らないなぁ)さんは急に目を細めた。
探偵:「ほう...」
「君は探偵社に就職をしようっていうのに、探偵としてやっていけないというのか...」
「理由を聞いてもいいかな?」
怒らせてしまっただろうか?
そりゃあ、働きたいって言ってる場所で私はできません...って宣言してるようなもんだからな。
普通なら"できます"というのがセオリーだろう。
だけれど...
厚助:「僕は以前、ある"事件"に巻き込まれました。」
「詳細は言えませんが...その事件に遭遇して気づいたことは"僕は物語の主人公にはなれない"ということでした。」
「だから僕は、主人公ではなく誰かを支えるサポーターになろうと決めたんです。」
「そんな僕に、探偵という大層な職業は務まりません。」
「僕ができるのは探偵を支える"助手"の分野くらいです。」
「探偵社に来ておきながらこのようなことで、誠に申し訳ございません。」
ふぅ...言いたいことは言ったな。
ちょっと正直に話すぎただろうか...
何とも気まずい雰囲気が漂っている。
すると...
探偵:「...よし!決めた、君採用!」
厚助:「へ...?」
探偵:「じゃあ明日から...は大学がまだあるのか...」
「じゃあ4月1日からよろしく頼むよ!」
えぇ...練習で受けたはずのところに採用が決定してしまった...
今から他のところを受けてもどこも取ってくれそうにないよなぁ...
そうして、僕の就職活動は1日で終了したのだった。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
とりあえず、プロローグは今回で終了です。
ちなみに、探偵さんはミステリーでよくいそうな安楽椅子探偵的なキャラ、助手君はツッコミ系キャラのイメージです...
キャラの見た目があまりうまく?というか全然表現できなかったので、イメージで補完していただけたら幸いです!
そして、次回から第一章に入ります。
構想は考えてあるので、頑張って文字に起こしたい...
おらに元気をわけてくれぇ!