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ハイスカイ・ボーダー  作者: 烏帽子丸
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序 進化

 連続して発生した大地震、付随して起こる巨大な津波や大噴火。引き裂くような災害を物ともしないで、供給を上回る人口の増加。健康寿命の超過が生む国力の圧迫。先進国と途上国との圧倒的能力格差。やがて人が住まぬ土地は消え失せ、水の確保ですら争いの種になった。


 何もかもが上手くいかない、そんな時は必ずある。誰もが知る人生においての通過点だ。止まない雨はない、明けない夜はないのだから。しかし、それが長過ぎたらどんな結果を生むのだろう。

 

 一年、五年か、それまた十年か。止まらないそれは刻々と経て、二十年、三十年。

 

 移民計画、国家合併など様々な取り組みが成され、失敗するまで約五十年が過ぎることになる。非情な現実が諦念を醸し出し、世界中に蔓延していく、そんな生きながら死んでいく地球上で、ふと彼らは進化した。


 おそらく史上最も適応力があったのは人間だ。驚異的なそれは外環境を人間に適応させるまでに至るほど。きっと彼らはその延長線上に偶然いただけ。彼らは生き残るために環境に適応したのだ。


 西暦二千二百年。世界人口百二十億の内、五分の一が『魔力』を獲得した。


 彼らは全人類と比べ、きわめて異質な特徴を獲得し、彼らの子供たちは生まれながらの『魔法使い』だった。


 西暦二千百二年。第三次世界大戦、別称を魔法戦争とし、有魔国連合が非公式に発足。魔力を待つ者達と持たぬ者達が正面切っての徹底戦争を繰り広げた。激しい攻防の末、互いに半数を失うという大打撃で和平交渉が成立する。


 過去より、歴史の教科書に数十ページが追加されることになった。規模、被害など、どれをとっても類を見ない大事件はしばらく口に出すことも憚られたらしいが、無論利益も生んだ。


 まず人口増加の解決。戦時中での実質足枷だった弱小国の滅亡。核の不使用。なによりも絶対的危機による国内外の連帯感を作り出すことに成功する。

 

 結果、居場所を失った彼らは月に逃げた、いや移住したと言うべきか。西暦改め星暦一年、月に魔法大帝国。それに対抗するように、地球で世界共和国が誕生した。

 適当に更新していきます。ありがとうございました。

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