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真・恋姫†無双 ―恋影無想―  作者: 月神
外史帰還編
6/13

6話 入隊試験・三姉妹の謎

6話です。




あの後、俺は雪蓮さんから今後の予定について聞かれ〝呉の試験を受けるつもりだ〟と言うとなぜか雪蓮さんはガッツポーズ。それと周瑜さんに事情を話したいとのことだったからそれは大丈夫なのか確認を取ってから返答する事にした。星さんもとい星は少し涙を浮かべて謝罪し是非呼び捨てにしてくれと頼まれた。それと今度酒を飲み交わそうと約束を取り付けられた。



暫くしてから澪、雹香が帰ってきたので事情を話すと〝あぁ、規定のことね。私達は管理者だけど実質的に管理者と敵対する行動を取るんだから魏に関係せず、なおかつ優が話してもいいと思ったなら話しても問題ないわ。〟と言われた。雪蓮さん達の行為には全くノータッチだった。




試験当日



試験会場へと雹香と一緒に向かった。澪は仕事があるそうだ。会場となる広場は近づけばすぐに分かるほどに周りが賑わっていた。受付?のような所へ行くと眼鏡をかけた女の人が対応してくれた。ふんわりした感じの巨乳の子だった。


受付を済ませ選手待機用の場所へと行きそこで説明を受ける。使う得物は相手は固定の短刀、こちらは自由。大怪我or死亡者が出た場合は罰則と罰金。相手が〝参った〟と言うか〝合格〟と言えば合格。それから何故かは分からないが〝※妖術の使用はお控え下さい〟と書いてあった。過去に使ったやつがいるのか?



ちなみに今回は20人試験を受けるらしい。俺は最後の試合になる。にしても楽しみだなぁ。隠密部隊の立ち回りや動きなんて早々見れるものじゃない。見て観察して学べるものがあると嬉しい……とか思ってワクワクしてる自分が、あれ?俺ってこんな



〝うおおおおおおおおおおお!!!〟



ってビックリした!なんだ?まだ試合は始まって……



あ、



「皆ー!久しぶりー!」



〝うおおおおおお!〟



「皆の妹、地和ちゃんだよぉ!」



〝ちーほーちゃーんー!〟



なるほどね。司会進行に地和か。この賑わいっぷりも理解できる。にしても、久しぶりって?てか、あれ?天和と人和がいない?なんでバラバラで活動してるんだ?




「あのう?すみません。ちょっと聞いてもいいですか?」



俺は試験を受ける人に聞いてみることにした。気になることがあると集中できないし




「ん?なんだ?」




「俺、最近田舎から頼に越して来たんですけど、地和ちゃんの久しぶりってどういう事なんです?あと他の2人は?」



「あぁ?そんな事も伝わってない田舎から来たのか。あのな、数え役満シスターズは2年前に解散したんだ。」



「え?」



「なんでもシスターズを管理してた天の御使い様が天にお帰りなってな?それから蜀の公孫賛様が代理として管理をしてたんだが、その半年後に魏の曹紀様が後任に就いた途端に地和ちゃんがライブに出なくなってな、結構な騒ぎになったんだが、そのすぐ後、曹操様が数え役満シスターズからの地和ちゃんの卒業を発表したんだ。天和ちゃんと人和ちゃんはまだ2人でアイドルを続けてる。地和ちゃんは普段、主に蜀と呉の文官の仕事をしてて大会とかがある時はこうやって司会進行をやってる。」



「そ、そうなんですか。ありがとうございます。」



「おうよ。」




地和が卒業?んなバカな。聞かない方が良かったかも。俺がいなくなった3年で一体何が?って、もう関係ないか……でも、機会があれば雪蓮さん辺りにでも聞いてみよう。



「では、間もなく試験を開始します!1人目の受験者は広場の中央へお願いします!」


その言葉と共にゴリゴリした男が広場の中央へと来た。一方、隠密部隊側からは真っ黒の隠密衣装を纏った人が出てきた。体型からして女の子に見える。


「では、両者武器を構えてください!」




「へへへ、やってやるぜ。」



「…………」



「よぉい!始めっ!」




銅鑼の合図と共に双方一斉に走り出す。



「うぉおおおおおお!」



男が武器を振り下ろす。だが、女の子は消えていて男の脇の辺りに移動。そこから直ぐに短刀を首の辺りに突きつけ終了。



それから自分の番になるまでそれをずっと見続けた。攻略法は至極簡単なことが理解出来た。これなら行ける!と考えていたのだが……



「いよいよ次で最後です。どうぞ!広場の中央へ!」



ざわざわざわ




「さて、ヨロシクね。」




「……チェンジで。」




「?」



俺が中央へ行くと向こう側から歩いて来たのは隠密部隊の隊員ではなく雪蓮さんだった。




「なんで、雪蓮さんが?」




「そんな事は考えなくていいじゃない。始めましょ?」




「あ、あれ?なんで孫策様が???まぁ、いっか。両者武器を構えてください」



ゴクッ



「始めっ!」ヒュン




始めっ!の合図と共に俺の首のすぐ横を剣の先端が通り過ぎる。速すぎる。




「!今の避けるんだ。」



「避けなかったら死んでますよ!」



その言葉と同時に雪蓮さんが突っ込んでくる。




「っ!せいっ!」



キンッ!2人の剣が広場の中央で交わる。




「あら?こんな物かしら?天の御使いクンっ!」




「ちょ、だからそれは言わないでくださいよ!」




1合、2合とその場で剣を交わしていく。俺は雪蓮さんの事を春蘭と同じタイプだと思っていた。だけどそれは違った。



「ほらほら、もうちょっと真面目にやらないと首が飛ぶわよ?」



「っ!これでも真面目にやってますよ!」



思っていたよりも断然速いし鋭い。その上一撃一撃が物凄く重たい。



「そこっ!」


スパッ



「っ!」




少し腕を切られてしまった。相手のタイプがわからない。このままでは拉致が開かない。なら、



「ん?」




俺は真ん中で自然体で剣を構え目をつぶったまま動かずにいた。



「……へぇ?なるほどね。」




今日の隠密部隊との試験は動けば負けだった。相手は隠密。速さと正確さが売りだ。普段であれば一撃必殺がモットーだろうが対面で戦う場合は動いた相手の動きの隙を突いて持ち前の速さで撹乱して一撃必殺かもしくは速さと手数で圧倒するかだ。



簡単な話動かなければ隙は出来ない。武術を嗜んでいる者であれば体が自然と隙の少ない体勢をとる。さらに動かなければ速さに撹乱されることも無くなる。目を閉じているのは余計な情報を取り入れない為だ。目の前でフッと消えられると誰でも動揺や隙が生まれて混乱する。だから見ない。まぁ、完全に気配を絶たれると死ぬけどね……ただこの構え方なら相手の攻撃タイプを理解できる。



さぁて、猪だったらイラついて突っ込んでくる。冷静な人なら隙をつくのを諦めて音で撹乱してくる。雪蓮さんはどっちだ?



「合格。」




「はい?」




「いや、そもそも私短刀使ってないし。 」




「いや、そうじゃなくてなんで合格?」




「速さも充分。私と何合か交えても手が痺れて~って様子も無いし、普通の隠密部隊の隊員だったら返り討ちにあってた。だから合格。」




という訳で煮えきらずに試験は合格となった。いや、もうちょっと戦いたかったとかそういうんじゃないんだよ?だって鍛えてこっちに来て一番最初に戦ったのが、かの有名な孫策だったわけで、んでもって武器達も今日が初使用のお披露目だったわけで……個人的にはもうちょっと……はぁ、




今は試験が終わり最初の巨乳のメガネっ子の受付の人から入隊について説明を受けていつの間にか居なくなってた雹香とは別に家に帰宅している最中である。




「すみません。ちょっといいですか?」




「はい?」




後ろから声をかけられ振り向く。すると……





「先程の試験合格おめでとうございます。司会進行をしていた地和です。聞きたい事があるのですが、ちょっといいですか?」

地和登場。6話でした。次は拠点ですね。

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