表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/44

紫の

薔薇酒の

口の名残よ

その昔

味見た恋を

想ひ起こせり



初恋に

ゆかしき花の

香りあり

遠くにあれど

いまだ匂へり



さんざめく

光よ降れよ

数知れず

人の頭上に

人の心に



鳴り止まぬ

おどろおどろし

胸の音

忘れぬことの

数多ありけり



地も震え

泣いているのか

人に似て

辛し苦しと

泣いているのか



稲光

あなたの頬の

透き通り

この瞬きを

閉じ込めいたく



紫の

匂へる君の

白首の

髪一筋に

指を絡めん



白露の

集めて消ゆる

心さへ

振り向け見れば

恋ひ慕わしき



はや遠く

届かざりける

コトノハも

小箱に仕舞い

胸に置くらむ





挿絵(By みてみん)







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ