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舞い舞い

見よ!


ごろうじよ!


いずれ劣らぬ花の演舞


舞い舞い舞いて、かたつぶり


まことうつくしゅう舞えよ


Good travels at a snail's pace.


よきことこそはかたつぶり、


そなたの如き速度で進むと言うた


そんな賢人がおったとよ


異国の話じゃ



おう、花びらがそなたの殻に


よくよく見ればそなたの殻、


七色に見えぬこともない


虹を背負うに見えぬこともなし


舞い舞いの名がさても似合いじゃ!


濃き紅 淡き焔 まとうは花の舞い


華々しく群がることよ



よいのだ、宴じゃ!


無礼講じゃ、者ども!


それも舞い、あれも舞い


酔いが過ぎてもご愛嬌、大目に見よ


花は咲き、舞い乱れるが本分ゆえな



のっそのっそと舞い舞いが


その下を這っておるぞよ


てらてらした光跡を残し


愛いではないか、祝着至極!



見よ!


ごろうじよ!


皆が春に向けて何やら定まらぬ心を持て余し


開花を待ちながら眉間に皺を刻み


身体、心、あちらこちらが不調と唱えつつ


花咲けば皆、


笑うのだ


やはりめでたいと言い、


笑うのだ


のうのう、


笑わば福が、来るぞいな




挿絵(By みてみん)





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