前へ目次 次へ 14/44 臆病 どうしよう 救われてしまいそうでこわいよ 掬われてしまいそうでこわいよ 暗い凍土のみちを そういうものとおもいあるいてきたのに つかれはてたゆびはてらすちからもなく なるべくおだやかにつちにかえれるひがくればと おもいあるいてきたのに あなたがたが 星がきらめくように 花がかおるように 風がなでるように 月がそそぐように あなたがたが 道のさきざきにたっている しるべとなりて 心にともる 私はおさなごのようにおろおろして こんな世界はしらなかったとないた こんなにあかるい世界はこわいと そううめいて おびえてないた こういう風にしかできない。