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ダブルサイココライド ーSaga of Puppeteer ー   作者: KJK
7章 傀儡師と明けない夜の街
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1話 「水辺の森」


目が覚めると

目の前には満点の星空が広がっていた。


首から上を動かして周囲を確認する。

森だ。

投げ出された脚の前に水のほとり。

ボロボロのボートがあった。水辺の森…


ボート?

海? じゃないだろう。


なんだ川か? いや、池か?

何故ここにいるんだ?


思い出せない…

鋭い痛みが脳に走った。

頭がズキズキする。

アレ? 何だっけ、何も思い出せない。


大きな月が空に浮かんでいる。

水面に映る月も綺麗だった。


とても静かな場所だった。

どこだろう。ここは。

しばらく放心状態で景色を眺めていた…


左半身を意識しようとするとまた頭が痛くなった。

目をやると左腕がない。

左腕だけじゃない左脚も。一瞬で頭が真っ白になる。

背中と脇腹に冷たさを感じる。

地面に埋まっている大きな石を半分寝具代わりに

自身が寄りかかるように横這いになっていることに

今更ながら気が付く。


身体の状態はこんなだと言うのに痛みはあまり無い。

傷口はなにか違う生き物のパーツで固められている。

エイリアンの体の肉とか皮膚か。俺の傀儡達の…

は? エイリアン? 傀儡? 俺の?


俺は……誰だ?


向こう岸に何かオーラのようなものが見えた…

オーラって何だ。どうでもいい。

何も考えずにただそこに向かった。芋虫のように這って

ボート、置いてあったオールを掴み船に何とか乗り込む。

向こう岸まで大した距離も無い。少しだけでいい。


首をボートの縁に乗せて船を何とか漕いだ。

体が途端に痛みだした。不格好に右手だけでオールを使う。

水深が浅いところを見つけてオールを使い棒の先端で底と岩を突いて進む。


岸についてあたりを見回す…

呼吸が乱れる、酷く疲れている。

船から這い出ると


見たことのない生き物の死骸…

エイリアンのような生き物が何体も。

全て体がバラバラになっていた。

どの部位も酷く損傷していた。廃棄された壊れた人形のように。

そこらに散らばっていた。

人形のように…

糸の切れたマリオネットのように…


「俺の傀儡だ…」


無意識に声に出ていた。

俺の傀儡?

傀儡…


右半身だけを器用に使い近づいていく。

それのボディに触れてみる。

と自分の体の欠損した部位を覆っているものと同じ素材だとわかった。


何も考えずに残骸を集め自身の欠損した部位に押し当て始める。

左目だけ視界が切り変わる。

細い金色の糸のようなものが見えた。

それを手に取って体とパーツをつないでいく。


何時間も没頭していたと思う。

不格好な左腕と左足ができた。

何とか立ち上がれる。



残ったパーツをすべて合わせると

そこから2つの傀儡が生まれた。


「俺の傀儡? これが傀儡… 初めて作った。 初めて見た?」


”それら”は俺の前に立つと自ら膝を地について忠誠のポーズのようなものをとった。

自然と存在しない左手でそれを動かそうとした。

動いた…… さっき作った不格好な左腕が。

無いはずの、偽物のはずの腕が痛い! 

地面に倒れ込み、ごろんと仰向けになる。

呼吸を落ち着かせて、しばらく星空をみて休んだ。

夜が明けたあたりで”それら”に名を付けた。


俺の半身と影から生まれてきた「影と幽霊」


俺の影と幽霊「シャドウとゴースト」


SとG

両方ともヒト型ではあるが少し違う。

Sは何処か兵士のような雰囲気があって。

Gはもっと異形の何かだった。


SとGには目がないけど視覚はあるようだ。

のっぺらぼうのように顔のパーツがない。

口だけはあるが。


俺の左目がSG達のの視界とリンクできるのがわかった。

SG達のの視界を左目でみるとしっかりと見えている。

耳も凄くいい。


まだ左足がなじまないので俺の代わりに2体に周囲を探索させる。

左指を動かして信号を送ると

Gは俺の方に来たそうにしているのが分かった。

こちらに近づかせる。

Gは体がゴキゴキと変化していき俺の左手と左足と同化した。

どうかした後は見分けがつかない。今までよりも良く左手も左足も動く。


再度Gを呼び出そうと思うと俺の体から分離した。

また同化させる。Sを呼び寄せる。

Sは同化出来ないようだった。


Gは同化する力があるのか。

よくわからなかったがGをそのまま同化させ

Sに周辺を探索させる。


Sが150Mほど離れたところで進めなくなった。

どうやらこれ以上は俺から離れられないみたいだった。

それ以上離さそうとすると糸が切れそうになる、一度切ってみようとすると

鋭い痛みが左半身を襲った。


―痛い! 痛い!


思わず涙目になる。

周囲を探索し続けて森に周囲を囲まれた池にいるらしいことが分かった。

何の生き物もいない。

昆虫や鳥などはいたけど、それ自体も少ない。

本当に小さな生き物や草木だけの場所だ。


森の中は途中から濃い霧が漂い始める。

何故か俺のいる場所には霧が来ない。

何でか腹も減らない。

とりあえず、瞑想する。


それから一日のほとんどを瞑想して過ごした。

瞑想してそれ以外は散歩をした。

瞑想するたびに散歩するたびに合間に左半身を霊気?

(何と形容すればいいのか分からないエネルギー)

を流しながら触っていると

少しずつ体が馴染んでいくような気がした。


この場所はほとんど一日中曇りで日照時間も短かった。

何日かすると水辺の近くに独立した霧が集まり始めた。

近くで瞑想している時、霧の中から妖魔が現れた。


ゴブリンのようなもの…

3体。


Sを操って攻撃した。

Sは口を大きく開けて喉奥から筒をだして

強力な散弾のような攻撃を放った。


強烈な散弾が小鬼の身体を吹き飛ばし、付近の水面に当たった弾が

水飛沫とも水柱とも言えるようなものを作った。


何発か連射したが、その必要は全くもってなさそうな高威力。

小鬼の妖魔はあっけなく絶命した。


「あ……友好的な存在だったらどうしよう…」


今度機会があるなら様子を窺がったほうがいいかもしれない。


その後また小鬼や猿の妖魔が現れたがどれもこれも友好的ではなかった。

もう一つ分かったのはSやGだけではなくて俺も戦えたということ。

魔物が現れるとき霧の中に霊気の結晶のようなものが現れていること。


ポータルと言うのだろうか……

ああいうのは。

異世界と繋がっているのか?


ここでどのくらい経ったかわからないが

左手と足が違和感がないほど馴染んだ。

見た目も人間の手足とほぼ変わらなく、

肌の色がよく見れば少し違う色に見える程度にまで回復した。

そのくらい、この水辺の森にいた。

また池の中から出てきたモンスターを狩る。

狩り終わると何か力が湧いた、根本的に何かが変わった。



####


???


超人 仙人

傀儡師 



シャドウ 影

ヒト型特殊傀儡 キマイラ兵士系統

 隊長 射手 霊弾 装甲兵士 右腕隠し槍 防御装甲



ゴースト 亡霊

ヒト型特殊傀儡 キマイラ怪人系統

 異形 触手槍化 多属性ブレス 霊糸 不屈の怪物 憑依同化


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