10話
Pear Mount City
グラムは成長して新技能も取得。
その名もスピードスター。
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使徒グラム ハイ・ニンジャ・エイリアン Lv4→5
技能:忍者の呼吸 剣士の呼吸 Spit Bomb バッドステータス耐性
レンジャー 魔剣召喚 スピードスター*新!
スピードスター:1呼吸の間、速度3倍。要クールダウン
アップルヘッズ停泊所 休憩施設ラウンジ
一通り同志エイリアンズを紹介し終わると
イーヴィーは魔導装甲車の改造をする為ガレージに。
休憩施設に移る。
残ったルーシーと建物のラウンジにエイリアンズ。
ラウンジで15体ものヒト型異星獣に対し女2人が囲まれるようにして立っている。
もしこれが映画なら私たちはここで終わりそうな絵面。
ルーシーはヒト型エイリアンの恐ろしさを思い出してきたらしく。
屋内で彼らに囲まれている状況に固まる。
目が合うと何か表情で伝えて来る。
(ホントに味方?、ダイジョブ? 噛まない? 噛む?)
かもしれない。いや、わからないけど。
眼を見開いたまま一切の瞬きをやめ、こちらを凝視してくる。
ルーシーに大丈夫だと頷いておき
グラムの配下異星獣たちを見て回る。
エイリアンたちは負傷者はいるものの幸い感染者は無し。
この場で負傷者は魔女の秘薬と治癒の泡で治療する。
この程度なら直ぐ良くなるはず。
ウィッチクラフトで回復系のアイテムは作れるが
ゾンビウイルスには効かない。
生きている間に感染したと思わしき個体に使ってみないことには分からないか。
これも今後の課題だ。
めんどくさい敵。
回復させても感染の兆候が出てからでは効果は無いんじゃ。
死ななくともゾンビ化するんじゃないか。
その可能性は高そうだった。
生きながらにして仲間が感染、そのままゾンビ化する。治療は意味ない。
そんな予想が現実になる未来を想像しただけで気が滅入る。
気が付くと爪を噛んでいる、最近この悪癖がまた顔を出していた。
前も自分を戒めたはずだったけど…
まぁいい。また気を付けるだけだ。
* * *
満月。
船上のオスカーが月の光を浴びていた。
全身には魔力がみなぎっている。
体躯は一回り大きくなり、分厚い毛皮の下、
筋肉繊維の一つ一つの神経に魔力がこれ以上ないほど通っていた。
オスカーが月の怪物になってから初満月。
月の怪物という種だけあって満月の夜は全能力が上昇。
指示さえあればこの最上位の捕食者は
すぐにでも爆発するように飛び出していき
魔物の軍勢に襲い掛かるだろう。
暴れまわりたそうな怪物と共に
手薄になっているアップルヘッズと西側の森を襲撃に出かける。
新しい仲間グラムとその配下たちも。
彼らにとってもWitchery 配下としては初陣になる。
そろそろ相手の領土を切り取り、魔女領にしてみて
巨人の反応を見ようと思っていた。
アップルヘッズに亡者共は2百体ほど。
これくらいなら大丈夫。大した数じゃない。
既にこの町のゾンビの通常時の徘徊パターン。
扇動されたときに選ぶルートも把握済み。
上空。ミネルヴァの視界から
50体規模の群れを発見。
魔力の矢を作り出し上空へ放つ、
群れの真上にまで達した時矢が小さく花火のように弾けた。
待機していたオスカーへの合図。
荒ぶった獣が荒い息で住宅街を駆け抜け
戦車のように敵に迫り前腕で打ち殺していく。
この巨大な獣を止める力を持つエイリアンゾンビ達もマーク済み。
グラム率いるWitcheryのエイリアンチームが相手をする。
特にリーダーのグラムの戦闘能力は突出していた。*****
スピードスターは唯でさえ高速で動き回るグラムを
まるで幻でも操っているのかと言うほど加速させる。
召喚する魔剣も強力。障害物ごと敵を一刀両断。
配下のエイリアンも
通常のヒト型より強力な個体達。素早く、流れるように連携。
2体1で囲む戦法を好み。敵エイリアンを次々仕留めていく。
ゾンビとの戦闘自体も慣れていて正確に頭部を狙って破壊する。
歴戦の猛者エイリアン。
たった5分で敵50体を一掃。
ただのゾンビ50体では無い。
ヒト型が10体もいた群れだった。
アップルヘッズ内の他の地区から増援が向かい
始めたのをミネルヴァが確認。
脅威となるヒト型が場にいなくなったのを確認して
次の合図の矢を放つ。
再び夜空に花火。
増援として駆けつけてきた亡者たちに指定のスポットで
イーヴィーとルーシーが魔導ランチャーで魔女の炎を撃ち込んだ。
街灯も動いていない。真っ暗な街でそこだけが明るくなった。
焔は広がり幾つかの建物にも引火。
扇動個体に導かれたゾンビ達は火に焼かれるのも無視して
火に飛びいる蟲のように魔熊を止めようと群がる。
その斜め方向の道から新たな群れが合流する前に
民家の屋根の上から2人が狂気のスモークボムを撃ち込む。
ステイシーの念動力の力を借りて2人は体を軽くさせ、
月の上でも歩いているかのように
屋根から屋根へ跳躍していき、すぐさま他の地点へ
ミネルヴァが邪眼を発動。
魔梟の視界に納められている敵の精神耐性低下、
ミネルヴァを見たものに幻覚付与。
狂気の煙と邪眼に中てられ暴走状態のゾンビたちが同士討ちを始める。
もうアップルヘッズにいた200体の内150以上は倒した。
戦いはほぼ終わった、後は離れて見守る。
残りのゾンビは正気を取り戻し始めるが既に
扇動者一体と30体ほどだけになっていた。
扇動個体を使ってアイテムの確認をしておく。
ミネルヴァが扇動個体の上空から急降下、狂気の首輪をつける。
するとゾンビ同士で殺し合わせるような指示を始めた。
狂気に駆られていないゾンビもそれに従うのは意外だった。
これでスモークボムの欠点である。
効果時間の短さを邪眼の重ね掛け以外でも補えるかも。
残りの敵を掃討し
数体のゾンビをサンプルとして捕獲。
無事に領土戦終了。
ネフィリム軍に勝利。
アップルヘッズ南側を領有。
>>→Witchery 領土面積 22㎢
>>首魁レベルが上がりました。
成長の感覚も来た。
他にもオスカーとエイリアンたち、イーヴィーとルーも成長。
ーさぁ、あとは船に戻って戦勝祝いだね!
酒や食料品を停泊所、船を3つ使用して
エイリアン15、人間3に、鳥と熊と両生類。
Witchery総勢21名で盛大に祝う。
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ルネー 魔女 Lv8→9
革命軍 首魁 Lv1→2
固有アビリティ「???」
使い魔: 魔眼の梟、月の怪物
使徒:エヴァンジェリカ、ルーシー、グラム
技:魔眼 チャネル 魔女の呼吸 ウィッチクラフト 見えない魔手
隠密行動 水魔法 箒乗り 魔女の呪文書 滅びの矢
skillとアビリティが取得できます。
以下の中から選んでください。
・雷魔法
・炎魔法
・テレポート
テレポートを取得。
革命軍【首魁】レベル上昇
ヴィジョナリースキルを選んでください。
湖の加護の芽 取得。
湖などの水系の地形で(雨天も) 水魔法強化。
湖付近回復補正(小)
湖付近各種耐性上昇(小)
湖の無い場所で足元に水たまりを発生させる。
魔梟ミネルヴァ Lv5→6
技:見通しの魔眼 感知する魔梟の耳 チャネル2.0(新!)
回避の心得 暗殺鳥 透明化 純粋強化 邪眼
チャネル2.0はミネルヴァが思念や魔眼で見たものを私だけでなく
同じ勢力の全構成員に伝えられる。
ミネルヴァをハブとして情報共有がさらにスムーズに。
月の怪物オスカー Lv4→5
技:不可侵の毛皮 怪物の前腕 月光浴 怪物の呼吸
雑食怪物 ルーンフィールド
KAIJU(新!)
:全能力up+巨大化 (象並み)
満月の夜 限定
「Moon Kaiju」=月の怪獣
さらにプラス補正&巨大化(マンモス並み)
イーヴィー
魔導機械職人 Lv2→3
技: 魔導機械製作 魔導機械の青写真
魔導機械改良(新!)********
ルーシー
魔導プログラマー Lv1→2
技:魔導プログラミング
魔導チップ作成(新!)
ステイシー
念動魔獣 Lv2→3
技:サイコキネシス サイコバリア サイコヒール(新!)
グラム
ハイ・ニンジャ・エイリアン Lv5→6
技:忍者の呼吸 剣士の呼吸 バッドステータス耐性
魔剣召喚 強化スピットボム(新!)
レンジャーリーダー スピードスター
* * *
初勝利を飾り、戦勝祝いを終え
湖上の船内で眠っていた所を梟に起された。
日の出前。
梟がアップルヘッズ哨戒中、敵軍を感知。
ゾンビ軍がWitcheryが領土化したアップルヘッズに侵攻。
すでに南地区にあった物資は運び出している。
ここは取られ返しても問題ない。
しかし今なら地の利がある。船から出撃。
使い魔とグラム隊も呼び寄せる。イーヴィとルーシーも。
千数百の敵軍の内3百ほどを孤立させてから撃滅。
敵軍の数を減らしてから撤退。
泊地へ帰還。
再びアップルヘッズ南は敵の手に。
領土を手に入れては、お互いに塗り替える。
これからこのような戦いが増えていくだろう。
意識が段々と深いところへと落ちていく。
泊地の寝室でウトウトとしながら考えていた。
しっかりと休みながら……
腰を据えてやっていかなくちゃ…
* * *
ベッドで身体を揺さぶられ、覚醒し始める。
部屋は薄暗い。時計を見ようとすると
目の前に天使のような美しい顔の女。
緑の眼の中の瞳孔は大きい。
私に馬乗りになって、片足は何故かブランケットの中に入っている。
彼女の足がひんやり冷たくて、私の足の体温の暖かさが際立った。
何か報告しに来たついでにあったまろうとしてる?
「…何?」
イーヴィーは私を叩き起こしに来たらしく。
手を引っ張って外へと連れて行こうとする。
「ちょ、ちょっと!」
「ちょっと! 来て! みて! 遂に完成しました!」
「だから、何が!」
ドタドタと階段を手を引かれながら進む。
「魔導バイクだよ!」
じゃじゃーん! と言って車両を見せられる。
「バイク作ってたの? なんのために?」
「乗り物いいじゃん! あってもいいでしょ!?」
「まぁそうだけど。」
「しかもあれだよ、変形するからね!」
「変形するの?」
「そう水陸両用だからね! 普段はバイク!
しかも屋根付きで窓付き! しかも必要ならばボートにもなるのです!」
「屋根付きっていうかバイクというより、これ一人乗りの車みたいだけど。
ていうか6輪?」
「違います。バイクです! 6輪バイクです。あと2人乗りです!」
みんなが乗れたほうがいいんだけどな。
ぼそっと言う。
「おい! これ作るの大変なんだぞ!」
見た目は正直ボブスレーと装甲車とかが合体した様な何か。
「これ、何キロ出るの?」
イーヴィーはここだけの話という感じで小声で
「200キロは出ます。」
「もっと早いバイクなかったっけ? いや知らないけどね。」
「むぅ…」
ーいや、すごいのはそこではないのです。
”オフロードで”出せます。
おーすごそう。
舗装されてる道路ならもーーっと出せます! 多分ね!
しかも装甲ついてるからね。エイリアンの弾丸も通しません!
しかも、しかも。霧の中も楽々と突っ切っていけるかもしれませっん!
しかーっも、しかも! 転んでも多分大丈夫! 多分ね!
ーそう! あたしの魔導機械ならね!
そういってエヴァンジェリカはウインクをした。




