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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

忘れなほらー

コインランドリー

作者: 忘れな草

あなたは綺麗好きの女の子は好きですか?

 あなたはコインランドリーというと何を連想しますか?

 それは自動販売機による無人店舗と同様であるが、その設置場所は洗濯という提供され、セルフサービスである事から洗濯物あたりの料金もクリーニング業と比較して極めて安く、洗濯物の少ない独身者や学生などに利用されている。

 そう、そのコインランドリーの物語です。



 コウくんまたお風呂入っていないんだ……。

 私はハルカ、高校二年の女子です。

 クラスメイトの男の子に告白されて交際したのですが、交際相手のコウくんはひとり暮らしで面倒くさいのか、お風呂を入らない日があるのです。 そして着ている洋服を洗わない日もあるのです。とても臭いのです。 クサイのです。


「はるかーあなたの彼って臭くない?」

 クラスの友達サヤカにも言われたのです。

「そうかもしれない」

「あなたの彼なんだから、ちゃんとお風呂入りなさいって言った方がいいんじゃないの?」

 友達にも言われてしまいました。

「言っているんだけど、ひとり暮らしだとごはんとか作ると、お風呂に入るのとか洗濯するのとか後回しになっちゃうんだって」

「さっいてー」

 ほかの友達もさやかに同調するのです。

「そういえばはるかの家の近くに大きいコインランドリーができたんだって?」

「うん。 すっごく大きいのよ」

「そうだ、あなたが彼女だし彼氏の洋服まとめて洗ってあげれば?」

 友人たちにそういわれてコウくんの洋服をまとめて洗うことにしたのです。


 そしてしばらく経ったある日

 私はコウくんが出かけている間に彼の服をまとめて洗濯したのです。

 コインランドリーに持っていくとき臭くて涙が出そうになったのは別の話です。

 我慢してコインランドリーで洗濯したのですが、コウくんは勝手に洗濯したことに激怒したのです。

「なんで俺の服を勝手に洗濯したんだよ!」

「だって臭いんだもん」

 しかしコウくんはクサイと言われて逆ギレしたのです。

 確かに勝手に洗濯したのはいけなかったかもしれません、でも洗濯しないのがいけないと私は思います。コウくんにボロクソ言われて私も切れたのです。

「コウくんが臭いのがいけないのよ!」

 そう、私はキレてコウくんをコインランドリーに押し込んでスイッチを押したのです。

「ヤメロー」

 コインランドリーの中から絶叫が聞こえたのは気のせいでしょう。

ゴキっと鈍い音が聞こえたのも気のせいでしょう。

 臭かったから漂白剤と洗剤を大量に入れると静かになってきたので、洗濯のコースが終わったら綺麗になったコウくんと再会できるのだから。


 そして私は綺麗になったコウ君似合うために嗤いながら大量に漂白剤を注ぎ込んでいるところを友人に警察を呼ばれて取り押さえられたのでした。 

普通こうなる前に別れるような気がします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] うん、冒頭でオチを予測して、やっぱりってなった私は軽いサイコパスなんだと確信しました。 それにしても同世代の彼女にコインランドリーに押し込められてしまう彼は栄養の摂取も出来ないんでしょう…
[良い点] ゴキっがリアルでヒエッとなりました(;´Д`) 画が見えるようでそして、音が聴こえるようです((( ;゜Д゜))) 面白かったです! ありがとうございました☆彡
[良い点] 殺すに至るまでが清々しい [気になる点] コメディ小説ですか?
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