聖水の聖女
ギャグ小説です。真剣に怒らないで下さい。
平和だったメッセージボックス国に激震が走った。国教で有る本文教の唯一の聖女フリーメモが突然亡くなったのである。
首都から遠く離れたブックマーク地方のブックマーク教会
「マイページ祭女さま、聖女さまが亡くなられたのは本当なのでしょうか?本当ならば大変な事です!女神コメント様のお力はいつまで私達がお借り出来るのでしょう」
「リンク修道女、落ち着きなさい。聖女様は亡くなられたのは本当です。突然の事ですがまだ女神様のお力が消えるまで1年の猶予があります。我々の本文教は回復の女神コメント様を信奉し、聖女にそのお力が分け与えられ、聖女から我々に与えられるのです。これから国中の13歳から18歳の優秀な修道女が集められ、聖女選定の儀が行われます。さぁ!我々からは貴女たち二人、グループ修道女(15歳)とリンク修道女(13歳)が今から聖女候補生です!首都へ行くための準備をしなさい!」
聖女選定の儀に参加するブックマーク教会の修道女たちの首都への道中、「書かれた村」で
「ねぇ、グループ。何故行く先々で怪我や病気の治療を行うの?急いだ方が良いんじゃないかしら?」
「リンク修道女、ちゃんと正しくグループ修道女と呼んで!それと貴女は杖も無いし、怪我治癒魔法も病気浄化魔法も下手だからしたく無いんでしょ。あのまぐれだけで選ばれるなんて可笑しいわ」
「あれは…まぐれじゃぁ…」
「じゃぁリンク修道女!貴女、魔力を増幅する杖無しにあの大怪我をどうやって治癒したって言うの?あの祭女様もお手上げだったのよ!」
「…」
「もぅ!すぐに黙り込んで!まぐれならまぐれって認めれば良いのに。聖女の儀で私達の教会に恥をかかせないでね!」
「(私だって杖が欲しいわよ。でも高くてお給料じゃぁ買えないし、親はいないから買ってくれる人もいない。だから私の魔力を増幅させる為のものを探して見つけたのよ!…って言えない)」
道中、「お気に入りユーザ村」で
「良かった!祭女様!ここに居られましたか!怪我人がおります!ゴブリンどもに襲われてたんです!すぐに診て貰えませんか!お願いします!」
「判りました。怪我人の元へ連れて行って下さい。グループ修道女、リンク修道女、行きますよ。」
「ひぇ〜、グループ!ゴ、ゴブリンって4匹か5匹で襲ってくる凶暴な気持ち悪い生き物よね?魔石ーとか、経験値がーとか吠えて、殺された人は右耳を削いで持って行かれるのよ、理解出来ないわ」
「リンク修道女、落ち着きなさい。ゴブリンの近くにはオークの集団がいるはずよ。オークの方がもっと怖いわ。オークの皮膚は鉄でとても硬くて、爪は長くて何でも切り裂くそうよ。貴金属が大好きで、若い女性が捕まると生きたまま食べられるそうだから貴女も気をつけなさい」
「やな事言わないで」
「貴女たち!聞こえてますよ、静かにしなさい。さて、応急処置は済みましたが怪我が酷すぎて治しきれません。リンク修道女、貴女の力を見せて下さい」
「えぇ…でも…」
「リンク修道女!どうしました?教会であの時治したでしょう?怪我が酷いのです。早く見せて下さい」
「判りました。さぁ、この水を飲んでください。怪我した場所にも掛けますね。ケガヨナオーレ!、ビョウマタイサン!」
「おぉ!治った!大怪我が全く治ってる!祭女様!修道女様!ありがとうございます!」
「マイページ祭女様、何故リンク修道女は杖無しであれ程の…」
「…私にも判りません。あの水、聖水だと思われますが…あれが怪しいのですが、調べても判りませんでした」
「あの聖水は何処で…」
「リンク修道女が外で手に入れた形跡はありませんでしたから教会の聖水しか考えられません。そして、それを聞き出すのが貴女の仕事ですよ、グループ修道女」
「判っております、マイページ祭女様」
…
「リンク修道女、貴女が持っている聖水はあと幾つあるの?聖女選定の儀にも使うのでしょ?」
「グループ修道女!あっ!あれは聖水ではありません…」
「あと何人の人たちを癒せますか?聖水の補充は可能でしょうか?」
「ですから聖水ではないです!ただの水ですから補充は可能です。…でも汲んでから少し置かないと使えませんし…」
「リンク修道女!ハッキリ話しなさい!少しとはどれぐらいの時間ですか?汲む所から一連の流れを見たいのですが?」
「お、お見せ出来ません!く、汲む所までならば…」
「ではリンク修道女、私にだけ見せて下さい。聖水の秘密を隠して行く為に協力出来ることも多いでしょう。多くの人々を癒す為に貴女の聖水が必要なのです」
「グループ修道女………本当の本当に秘密に出来ますか?本当の本当にですよ!」
「えぇ、多くの人々を救う為ですよ、リンク修道女」
「では、この水の作成方法をお見せします。ちょうどもようしてきた頃ですので、そのあまり見ないで下さい。空の瓶を服の下から、その股に、、、挟んで、、、お小水を、、、でビョウマタイサン!これで完成です!」
「………………………………」
「えっと、グループ修道女?大丈夫ですか?グループ修道女?グループ!ねぇグループ!?」
終わり