表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オーボンの食堂レポート  作者: イカ十郎
4/5

魚屋 テッカのマーキ

寿司屋で稀に見る

緑の悪魔!!

涙が出ちゃいますよね?

今回はそんなお話です。

 いまオーボンは、猛烈に感動している!!


 思えば、最近ついてなかった。


 流行りの団子を食べようと思えば、売り切れ!!


 ガッツリと定食を食べようと思えば、売り切れ!!


全くうちの職場の人間が、絡むとろくなことがない。


 さて今日は、隊本部で留守番勤務である。


 留守番勤務というのは、


基本的に、隊本部の外へ出れないので、


当然、食事は出前になる。


 本日の出前は、帝都第九警備隊の誰もが、


オススメする


  魚屋 テッカのマーキ


に頼むことにしたっす。


 え? どうやって出前を頼むんだよって!?


それはね、


外回りにでる隊員に、頼むんですよ。


 今日は、外回りのピカさんに


 「ピカさん!


  テッカのマーキの


  お好み三種の巻寿司セット 一人前

  (ざるそば付)


  いつもの三種でよろしく!!」


と頼み、その注文がさっき届いたんすよ。


 目の前のお盆の上には、


   黒グロと輝くノーリで巻かれた巻物が置かれ


   それぞれ6等分に、綺麗に切ってある。


   職人技っすね!!


   また蕎麦も、香りがよく、


   更に、つけ汁からも魚介の匂いがして、


   これがまた、食欲をそそる。


もう我慢できない。


 オーボンは、


 「いただきます」


と言い、一気に箸を進めた。


 「まずは、この蕎麦っすね


  コシがあり、つけ汁とよく絡み、


  ズルっと喉の奥に吸い込むと、


  魚介と蕎麦の香りが奏でるハーモニー!!


  次は、三種の巻物へ。


  まずは、


     名物マーグロ巻


  から、行くっすよ?


  うん、


 マーグロの脂が乗ったこの赤身は、

 

     まさに海のルビーや!!

  

  次は、コッコの卵を分厚く焼いた


     ターマゴ巻


 に行くっす。


  これは、


     甘く味付されたターマゴが、

     

     ご飯とマッチし、

 

 それをノーリが、纏めている


     まるで、ご飯の黄金郷や!!


 で、最後の締めは、


     ワーサビとご飯の巻物

  

 に、決まりッス


     脳天に突き抜けるあの刺激!!


 涙が出るほどウマーい!!


 ちょ、隊長それは、ダメっす」


と泣きながら食べていると、


 外回りから帰ってきた


ミーカ隊長の手が伸びてきて


 「疲れたわ、ただいまオーボン!!


  あら、美味しそう!!


  これ貰うわね


  ダメって、器の狭い男ね」


と言うやいなや、残っていた巻を口に運んだ!!


 その瞬間帝都に、若い女性の


  「ヒー!!


  か……い……か……ん……」


と言う悲鳴が、響きわたったのであった。


オーボンレポート

魚屋 テッカのマーキ

味     ★★★★☆

香り    ★★★★★

インパクト ★★★★★

ノーリとワーサビが味を決める

涙巻って癖になりますよね?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ