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オーボンの食堂レポート  作者: イカ十郎
1/5

麺処 メンドークーサー

帝都チョウエードを舞台に、迷リポーター、オーボンが飯屋、食べ物屋をぶった切る。

 あっしの名は、オーボン。


 100万人が暮らすニーポンの帝都チョウエードの治安を守る第九警備隊の一員でね。


 警備隊の仕事は、喧嘩・盗人・迷子の保護など取り扱う、言ってみれば、なんでも屋みたいなものでね。


 まあそれも仕事だと割り切って毎日頑張ってんのさ。


 そんなあっしの唯一の楽しみと言えば、帝都にある飯屋の新規開拓することでね。


 あっしの相方にピカさんっていう冴えないおっさんとよく飯屋の話をして、一緒に食べにいくんですよ。


 この間も仕事終わりに、ピカさんと、美味い麺が食べたいという話になってね。


 あいつが下町にある


   麺処メンドークーサーの麺が旨い


と言うもんだから、一緒に行ってみたんですよ。


 丁度夕飯時で、何処の店も混雑していたんですが、


ピカさんおすすめの麺処に行ってみたところ、


混雑どころか誰も居やしない。


 あっしは、嫌な予感がしてねピカさんに、


 「ピカさん、ここでほんとにあってます?


  飯時に誰も居ませんよ?


  別の所にしませんか?」


と、ピカさんに店を替えようと言うと、あのヤローは、


 「オーボン、そこがこの店の良さだ。


  知る人ぞ知る名店だよ。


  さあ、入るぞ」


と言い、あっしの首根っこを掴み店に入ったんですよ。


 あっしは、店に入って


……こりゃ、 ハズレだな……


と確信しましたね。


  だってね。


  足元はネチョネチョと油まみれ!!


  テーブルは、ホコリまみれで、きたないのなんの?


  正直ここで飯食ったら腹壊すんじゃないの?


と思い、ぐるっと回って店から出ようとした。


ところがそれに気がついた、ピカさんに掴まり、


 「オーボン、ここの麺を食べねーなんて人生損するぞ


  おやっさん、おすすめの麺料理二つ頼む」


と頼んだもんだから、あっしも覚悟を決めたんでさ。


 しばらくして出てきた料理を見て、あっしはびっくりしたね。


 麺はコシがなくブヨブヨで、


 スープは、真っ黒で脂が浮いてギトギト


 うぇーと思いながら、我慢して麺を啜ってみると


 不味いことこの上ない!!


 だけど、カウンター越しに店主が、包丁を持って見つめてるから、滅多な事も口に出来ない。

 

 そんなあっしを横目にして、ピカさんのヤローは、


 「やっぱりここの麺は最高のだね


  お、オーボン箸が進んでねーぞ


  麺が伸びねーうちに食え」


なんてことを平気で言いやがる。


何とか完食し、家に帰ると案の定


腹を壊したみたいで、


二日間、トイレだけが友達でしたよ。


あの店には二度と行かないと誓うオーボンなのでした。


オーボンのメモ

麺屋 メンドークーサー

味      ★☆☆☆☆

店の雰囲気  ☆☆☆☆☆

リピート度  ☆☆☆☆☆

 

とりあえず、一話完結のシリーズものにする予定です。

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