round 2-2
『秘技・青藍の型、鬼殺』
画面の中で水色の波動をまとった女性が掌底を一発叩き込み、そこから連続で拳を握り無数に叩きこみ、最後に殴り飛ばした。
それと同時に画面に大きく「KO」の文字が表示される。
俺、真が一つ明確にわかったことがある。
それは横にいる長月詩織が滅茶苦茶負けず嫌いと言うこと。
さっきから俺が十連勝しているのだが、負けるたびに悔しそうな顔をしてうつむく。
小刻みにプルプルしている彼女、その横の俺。
おい。
おいおい
どうしてこうなった?
ここに訪れて、まずは「FOU2」というゲームを開始しようとする前までさかのぼる
「んで、どれやる?」
真はカバンの中から何本かのゲームソフトを取り出し、詩織に見せる。
彼女はゲームのカテゴリーを見ながら
「格闘ゲームとは書いてあるけれど、何が違うのかしら?」
そうそのゲームソフトは全部対戦型格闘ゲーム、真はFOU2以外の格ゲーというものを知らないということを会話アプリで知らされ事前に複数タイトルを選んで持ってきていた
「細かい違いを言わないで、なるべく簡単に言うなら、たくさんのキャラクターの中から自分で使用するキャラクターを選んで、互いに攻撃して先に相手の体力をなくした方が勝ちってのが基本かな。」
「なるほど、違いってどんなものがあるの?」
「大きな違いなら、2Dって呼ばれる上下左右の動きだけで奥行きのないものと、それにたいして3Dって呼ばれる奥行きのあるものの2種類かな。FOU2は2Dタイプに含まれる。」
アケコンのスティックを軽く倒しながら説明していく。
「真くんはその3Dの方もやるの?」
「やらない、しばらくやっても慣れないし全然ゲーム性が違うから。」
軽く笑うと、三本の格闘ゲームを手に取り、詩織に見せる。
「2Dだから、違いがないわけじゃない。ほら見てここ。」
そう言ってパッケージの裏を見せる。
「FOU2は1on1のゲームだけど、このタイトルは2on2、これは3on3になってる。」
ゲームディスクを取り出して、準備しながら彼は語る。
「2on2や3on3は1on1にない特性、「交代」や「アシスト」、「体力回復」の要素がある。その分戦略が広がるし、人によっては同じキャラクターの編成は同じなのにプレイスタイルが全然変わって
くるから面白い。こういうものなのさ。」
「今からやるゲームは元が現代風RPGのアプリゲーから発展したタイプの格ゲー、アプリから入ってきた人向けに操作が簡単になってて初めて入るにはおすすめ。無駄にわかりにくいシステムがないのとキャラクターが面白いからこれにした。」
ゲームのオープニングムービーが始まったのを確認し詩織に備え付けのコントローラーを渡す。
「とりあえず、めんどくさい話は置いといて遊んでみようか」
前回通達した通り、火曜更新となります。来週の1月15日からですのでご了承ください。




