round 2-1
また、やっちまった。
そう真はあの言葉を言った後に後悔の顔を見られないように下を向く。
「一応、連絡先交換しとこう。」
そういい、QRコードを見せて簡易会話アプリにて互いの連絡先を交換すると真は動画の倍速のように支払いをさっさと済ませて早歩きでカフェを出る。
べットに寝ながらあの言葉を言ってしまった自分に対して嫌悪感を抱く。
自分自身の悪いところだと何回も反省して直そうとしているが直せていない点だと感じている。
その場で思い付きの様に言葉を放ってしまう。
しかし、言ったことに責任はある。
真はむくりと起き上がるとバッグに約束した明日のための道具をそろえ始めた。
「ここで場所はあってるよな。」
紺色のパーカーに茶色のチノパン、首からはヘッドフォンを提げた姿。
指定された場所は高層マンションが立ち並ぶ地区、そこに真は立っていた
自分たちが通う高校から少し距離があるところだがこんな場所があるとは知らなかった。
「待ちましたか?」
外見とはこれほどまでに人がかわるのか。
そうその一瞬で思った。
彼女は紺色のカッターシャツの上から暖色のカーディガンを羽織った姿で現れた。
「どうかしましたか?」
人は着ているものだけでも印象が変わる、びっくりするほどにだ。
詩織の雰囲気の変わりよう、そしてこの|女の子|《詩織》はこんなにもかわいかったのかと思った。
「いや、なんでもない。今来たところだ。少し早く来すぎたか?」
「いえいえ。そんなことはないですよ。それでは行きましょう。」
彼女は歩みを進めようとする。
彼女が行こうとしているのはこの立ち並ぶマンションの中で最も背の高いマンション
彼女が平然と進む中、真は
「マジか」
彼女が案内した部屋にはゲーム関連のものしかない部屋だった。
大画面のテレビの横には現在の最新型ゲーム機が並べられ、本を並べるような木製のおしゃれな棚にはゲームソフトがずらりと並べられている。
「まじかよ……」
本日二回目のまじかよ、俺これしか言ってない気がする。
真は持ってきたバッグから延長コードと見慣れないものを出してくる。
ノートパソコンぐらいの大きさ、大きなレバーにコントローラーについているボタンより大きなボタンが取り付けられている。
「なんですか、これ?」
それを詩織は指さす。
「これ?これ、アケコン。」
「アケコン?」
左側に一本のスティック、右側には八個のボタンで構成されたそれのコードをゲーム機に繋ぐ。
「そ、アーケードコントローラー略してアケコン。ゲームセンターの筐体にこういうスティックが付いてるだろ。だからアーケードコントローラー。」
アケコンを真は膝の上に置くと
「そいじゃ始めるか。」
と言った




