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round 3-3

 そしてイベント当日。

   

 下は黒のスリムジーンズ、中に白地に赤と青のデザインが入ったTシャツ、その上に黒地に白字のウインドブレーカー、背中には黒の山岳用のリュックサック。



 その男、水島真


 


 イベント入り口にいた。

 

  


 対策もした。


 

 準備もした。


 

 体調もばっちりだ。



 いける。



 やるんだ。



 今回の大会は珍しくダブルイリミネーション形式を採用している。

 この方式はどんなものかというとウィナーズとルーザーズの二つに別れており、勝ち続ければウィナーズで進むことが出来、一回でも負けるとルーザーズに落とされそこからまた負けると敗退となる。

 

一回は負けてもチャンスがある、二回負ければチャンスはない。

 

 必然的にルーザーズの方が人数が多いために激しい濁流ともなり、そこから上がってくる選手たちをナメてはいけない。


 大きな大会ではよく採用されており、ルーザーズから上がってきたプレイヤーがライバルとグランドファイナル、決勝戦で再戦する……なんて少年漫画のような展開が行われるのだ。 

  



 選手入り口に送られてきたチケットを渡し、首から下げるタイプの選手カードをもらう。


 中に入ると数十台規模のゲーム機とモニター、そして会場に吊り下げられた巨大な数台のモニター。




 緊張する。


 

 この大舞台に俺は立つのだ。

 詩織から受けた俺の熱意、心の中で燃え上がっていた、何かが彼女を見ていて俺の中を変えた。

 

 俺も頑張らなくては。


















 『ゲームって何の意味があるの?』

 前に大会に出たその数日後に言われたこの言葉

 優勝もできず、三位決定戦にも敗北し壇上にも立てず結局四位という成績を残した。

 その後、ボソリと言われたその言葉。



















 悔しかった










 

 何がとは言いたくない。

 


 途中で泣き叫びたかった 


 

 すべて自分自身に対して悔しさが募った。

 

 「でも」 



 そんな悔しさを残したくない、おれはすべての試合に全力で向かいたい。


 


 そんな思いを抱いた。  


 

 


 こんな負けず嫌いの俺でも、
























 そんな今だけは、一位になりたい


  


  











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