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フォロワー  作者: 柊莉
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フォロワー 里奈

毎朝不規則な時間に画面に現れる。

おはようって。

たったそれだけの挨拶に沢山の数のリプライが続く。


おはよう!おはようございます。ハルくぅぅんおはよぉ〜!今日もいい天気ですね。今日も1日頑張ろうぜぃ。ハルさん今日も笑顔でね。ハルくん大好き。ハル愛してるよ。ハル君の所に飛んで行きたいな。


ハル君ってこれ読んでるの?

どうせ読んでないよね?

私も何回かリプした事がある。おはよ、って。


ハル君の唄う歌を知って、声を知って、歌詞を知って、大好きになって、フォロワーになった。

そこで初めて知ったtwitterの世界。

未だに仕組みがよく分かんないけど、ハル君のファンには色んな年代の人がいるって知った。


ハル君がたまにおはよう以外で呟いた時、ハル君がうちの息子ならいいのにとかハルさんがお兄ちゃんだったらなぁとかハルの彼女になりたいとかのリプが沢山。


私も何か返事したいのに、多すぎる感情と言葉の波に飲まれて自分が何を伝えたいのか分からなくなって、いつも諦める。


この人と同じ気持ちのような気がする。この人とは合いそうもないな。何この人。この人とこの子はお友達なんだ。あ、この動画私も見た……


ハル君と繋がりたくて始めたtwitterなのに、ハル君と繋がりたい人達と知らない間に繋がっていく。

気持ち悪いほどに。望んでいないのに。


フォロワー達と繋がれば繋がるほど、ハル君は遠くなっていく。

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